2013年12月5日(木)
原発頼みの削減目標
市田氏「温室ガス増だ」
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日本共産党の市田忠義議員は11月28日の参院環境委員会で、温暖化抑制のため「日本が意欲的な温室効果ガスの削減目標を掲げ、積極的な責任を果たすべきだ」と強調しました。
市田氏は、安倍政権が1990年比25%の削減目標を撤回し、温室効果ガスを2020までに05年比3・8%削減(90年比3・1%増)という新目標を決定したことを「削減目標というより増加目標だ」と批判。エネルギー転換部門は20・3%増を見込んでいるとして「経済成長優先、原発再稼働頼みの削減目標といわざるをえない」とただしました。
石原伸晃環境相は「経済成長のために温暖化の排出量を犠牲にする立場はとっていない。できる努力をやることを世界に示した」と言い訳しました。
市田氏は、新目標によって温暖化を2度以内に抑える世界目標達成をますます困難にしたと指摘。石原環境相は、原発の8割再稼働・新規建設ができないとして、「今の段階で現実的な数字」と繰り返しました。
市田氏は、政府報告書でも原発を20年にゼロにした場合に90年比5%減と見込んでいることをあげ、「再生可能エネルギーを急速で大幅な導入をし、積極的な責任を果たすべきだ」と強調しました。