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2013年11月9日(土)

リニア新幹線凍結を

日本自然保護協会が意見書

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 JR東海が2027年に東京(品川)―名古屋間で開通をめざすリニア中央新幹線について、日本自然保護協会(理事長・亀山章東京農工大学名誉教授)はこのほど、計画をいったん凍結して手続きをやり直すことを求める意見書を発表しました。

 意見書は、地形・地質などの基盤環境、自然保護、生物多様性保全などの観点から、リニア中央新幹線環境影響調査評価準備書を専門家の協力を得て点検・評価したもの。

 このなかで、木曽山脈西縁断層帯、伊那谷断層帯、糸魚川―静岡構造線など、いくつもの活断層を横切る計画は「人命を軽視したもので看過できない」と強調。クマタカ、オオタカなどへの影響回避策は「科学的に妥当ではない」としました。

 このほか、リニア中央新幹線の山梨実験線の延長工事で少なくとも3カ所で水道水源が枯渇したのに、その失敗が検証されていないと指摘。建設残土の処理計画では、長野県に発生土置き場が1カ所も示されていないなど、具体性がなく、「地形・地質学的に危険な場所がある」としました。

 同協会は、国土交通省に対し、中央新幹線小委員会を再度招集し、事業の必要性、安全性を含めた議論をやり直すことを求めています。


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