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2013年10月25日(金)

米軍「殴り込み」水陸両用車

陸自観閲式に初参加

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 防衛省が主催して陸上自衛隊朝霞訓練場(東京都練馬区、埼玉県朝霞市など)で27日に実施する自衛隊観閲式に米軍の水陸両用車が初めて参加することが24日、本紙による自衛隊への取材で分かりました。

 自衛隊によれば水陸両用車は米海兵隊が装備しているAAV―7型1両。米海兵隊のキャンプ富士(静岡県御殿場市)から持ち込まれる予定。米兵が説明要員として配置される、としています。

 水陸両用車は艦船から海上を走行して上陸、武装米兵などを敵地の奥深くまで侵攻させる「殴りこみ部隊」の常備車両です。

 軍事ジャーナリストの福好昌治氏は「自衛隊は、水陸両用車の購入を決めており、米軍は大量購入への前宣伝で初展示を決めたのだろう。米軍は使い古した武器を日本に押し付け、自衛隊は島しょ防衛の名で高値で買い取るという『日米同盟』の姿がここにも現れている」と指摘します。

解説

陸自、海兵隊化の野望

 観閲式は国際的にはまぎれもない「軍事パレード」です。どんな武器が展示されるかは国際的な関心事です。自衛隊の観閲式も例外ではありません。陸上自衛隊東部方面隊は米軍の水陸両用車の展示について「過去に例がありません」と言います。

 防衛省は、尖閣諸島問題を口実に陸上自衛隊に米海兵隊並みに海上からの「敵地侵攻」を可能にする「海兵機能」をもたせるとしています。今年度予算で「参考品」としてAAV―7型を4両購入、来年度から複数両を順次、購入の予定です。

 自衛隊は同様な理由で導入を検討している垂直離着陸輸送機V22オスプレイとともに米本国などでの海兵隊基地でそのための日米共同訓練を繰りかえしています。

 米海兵隊の水陸両用車の観閲式での初展示は、米軍とともに海外での軍事作戦を引き受ける憲法違反の「集団的自衛権」「国防軍」化への「日米連携の証し」(自衛隊関係者)という危険な狙いがにじみ出ています。 (山本眞直)


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