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2013年10月11日(金)

エジプト軍事援助凍結

米国 デモ強制排除受け

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 【ワシントン=洞口昇幸】米政府は9日、エジプトへの軍事支援について、2億6000万ドル(約253億円)の資金援助と戦闘機や戦車など大型兵器の供与を凍結すると発表しました。「自由で公平な選挙による文民政府の樹立に向けて信頼できる前進」がエジプトにみられるまで、この措置を続けるとしています。

 米当局によれば、エジプトで7月に起きた軍によるモルシ前大統領の解任後、前大統領支持派のデモ隊を治安部隊が強制排除することが続いたことから、オバマ大統領が援助を見直すよう指示。6日に同支持派と治安部隊の衝突で50人以上が死亡したことで、支援の大幅縮小を決断したとしています。

 同日、カーニー米大統領報道官は記者会見で「エジプトの暫定政権との援助関係は継続する」と発言。米当局はイスラエルとの国境沿いのテロ対策などの軍事支援は続けるとしています。

 エジプトは長年にわたって米国から多額の軍事・経済的援助を受けてきました。治安部隊によるデモ隊強制排除で多数の死者が出ていることから、米国内では軍事援助の打ち切りを求める声が議会やメディアから強まっていました。


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