「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年10月9日(水)

暴力団融資 頭取も知っていた

10年7月時点 みずほ銀 一転認める

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 みずほ銀行が提携する信販会社オリエントコーポレーション(オリコ)を通じて暴力団員らへ融資していた問題で、経営トップには融資の情報が上がっていなかったという従来の説明とは異なり、2010年7月には同行の西堀利(にしぼりさとる)頭取(当時)が問題の融資について認識していたことが判明しました。みずほフィナンシャルグループ(FG)の佐藤康博(さとうやすひろ)社長(みずほ銀頭取兼務)が8日記者会見し、明らかにしました。

 みずほ銀行は2010年12月には問題を把握しながら、抜本的な対応をとらなかったとして9月27日に金融庁から業務改善命令を受けていました。

 みずほ銀とみずほFGのそれぞれの取締役会でも、11年7月〜12年1月にかけ問題の取引が資料として提出されていたことも分かりました。

 佐藤氏は、「11年7月の取締役会に出席しており、この問題を知りえる立場にあった」と述べました。そのうえで「詳しく説明を受けた記憶はなく、今年3月の金融庁検査の報告で初めて認識した」と語りました。

 佐藤氏は、過去の取締役会に提出された資料を調べ直したところ、反社会的勢力に対する記載が見つかったと指摘。金融庁への報告と異なる事実が判明したことについて「故意か過誤かも含め今後調査していきたい」と述べました。また、政府の産業競争力会議の民間議員など公職を辞任する意向を表明しました。

 金融庁は、「処分の前提となった事実と違う。もし、事実と意図的に違う報告をしたのだとすると、虚偽報告となる」としています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって