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2013年10月6日(日)

ベルルスコーニ元首相の議員資格

伊上院委が剥奪勧告

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 【パリ=浅田信幸】脱税で有罪が確定したイタリアのベルルスコーニ元首相の議員資格をめぐって開かれた上院特別委員会は4日、元首相の資格剥奪を勧告しました。勧告は上院本会議に送られ、今月末までに審議されます。上院での中道右派の勢力は3分の1以下で、承認されることは確実です。

 元首相は特別委員会を欠席し、弁護士を通じて「すでに結論の明らかな会議で弁護の可能性はなく、出席する理由もない」との声明を発表しました。

 1週間前には議員としての延命を策して連立政権からの離脱を表明し、政府に揺さぶりをかけました。しかし、みずから率いる中道右派政党「自由国民」内から造反の動きが表面化し、2日の内閣信任投票では土壇場で「屈辱のUターン」。レッタ内閣に信任票を投じました。元首相の統率力の低下を劇的に示した一幕でした。

 ベルルスコーニ氏は議員でなくなっても党首として活動を続けると表明していますが、議員特権を失うことで、元首相が新たな障害に直面する機会も増えそうです。

 脱税罪で確定した禁錮1年の刑(恩赦法により4年を減刑)は高齢により自宅軟禁か社会奉仕活動に切り替えられたものの、服しなければなりません。また少女買春容疑をはじめ他の裁判も継続中で、場合によっては逮捕も考えられます。

 元首相は有罪確定直後に、改めて中道右派政党「がんばれイタリア」の復活を宣言しています。しかし77歳という高齢の問題もあり、「ベルルスコーニ後」をにらんだ党指導部再編の動きが出てくることは必至です。


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