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2013年10月4日(金)

首相・8閣僚 伊勢神宮行事参列

憲法の政教分離原則違反

「天皇中心の国」狙う

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 安倍晋三首相は2日、伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮の中心的行事「遷御(せんぎょ)の儀」に参列しました。首相が、伊勢神宮の同儀式に参列したのは戦後初めてです。麻生太郎副総理兼財務相や下村博文文科相ら8閣僚も同行しました。

 伊勢神宮は戦前、全国民を「氏子」として侵略戦争に駆り立てた神道の国教化(国家神道)のもとで、各地の神社の頂点と位置づけられた神社です。とりわけ、「遷御の儀」が行われた内宮は、神話で天皇の「祖先神」とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつっており、特別な位置を占めています。

 日本国憲法は、戦前の「国家神道」が国民の信教の自由を侵害したことから、第20条1項で“いかなる宗教団体も、国から特権を受けてはならない”と明記。同3項「国及びその機関は…いかなる宗教活動もしてはならない」と規定しています。安倍首相らの活動は政教分離の原則に反する重大な違憲行為です。

 また、いまだに天皇を「神」とする宗教団体の行事に参列したことは、自民党改憲草案で「天皇元首化」を明記していることとあわせ、“天皇中心の国づくり”をめざす動きとしても重大です。

 一部マスメディアは伊勢神宮の社殿建て替え工事である式年遷宮を千数百年の伝統行事だと宣伝しますが、天皇家が分裂した南北朝時代(1336年〜1392年)以降、約130年の空白期間があります。アジア太平洋戦争後も1949年に式年遷宮を行えず、53年に延期した経緯があります。


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