2013年9月30日(月)
国連総会一般討論
「平和・地域協力の好例」
ASEANを評価
総会議長 韓国外相
【ニューヨーク=洞口昇幸】「東南アジア諸国連合(ASEAN)は、(域内の)領土問題で武力の行使によらない平和的解決の公約をつくった」―。マレーシアのナジブ首相は28日、国連総会一般討論で演説しました。他のASEAN加盟国も紛争の平和的解決について述べ、国連総会議長はASEANの取り組みを高く評価。韓国外相もASEANの経験を学ぶ意向を表明しています。
韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は27日の一般討論演説で、韓国は北東アジア地域での対話による平和と協力の体制を提案したと述べた上で、「成功した地域機構」の一つにASEAN地域フォーラムをあげて、「価値ある経験から学ぶことに関心を持っている」と語りました。
アッシュ国連総会議長は26日に行われた会合で、「ASEANは、対等の精神で加わった国々が平和と安定を前進させる地域協力の最も良い例だ」と述べました。
インドネシアのマルティ外相は27日、平和と安全保障の維持の際に「インドネシアは外交の有効性に強い確信を持っている」と発言。「シリアの化学兵器問題の最近の進展は、外交が力を発揮する明確な証拠」と強調し、「他のASEAN加盟国と共に、人権と民主主義を平和的に促進する地域構造を確実に発展させている」と述べました。
マレーシアのナジブ首相は、ASEANの設立目的の一つが、領土問題を平和的に解決する場づくりであったことを紹介しました。