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2013年9月13日(金)

労組排除狙い解雇

日航裁判 原告切々と証言

東京高裁

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(写真)支援者の拍手のなか入廷する日航原告団の客室乗務員たち=12日、東京高裁前

 日本航空にパイロットと客室乗務員の解雇撤回・原職復帰を求める裁判の控訴審は12日、東京高裁(大竹たかし裁判長)で客室乗務員原告団の第4回口頭弁論が行われました。原告や日航キャビンクルーユニオン(CCU)役員など4人の証人尋問で、組合つぶしを狙った不当解雇だったことが明らかになりました。

 原告の小栗純子さんは尋問で、人員削減計画が超過達成されたのに解雇が強行されたと強調しました。

 2010年9月の会社説明からすると、休職者などを除いて4120人体制にするため、11月3月までに606人削減する計画でした。解雇が強行された10年12月末時点では、すでに4042人体制になっており、超過達成したのに、客室乗務員84人が解雇されました。

 小栗さんは「会社は、人員削減達成の事実を隠し、解雇回避手段もとらなかった。私たちCCUを排除しようという意図が感じられる」と語りました。

 CCUの深田秀美副委員長は、長年、労務担当だった専務ら経営陣が、組合との交渉で、人員削減の人数より「だれ」を削減するかを重視するとしていたことを証言。CCU組合員には昇格差別を受けたために年齢の高い一般職が多いことを利用し、会社は年齢の高さを解雇基準にしたと批判しました。

 深田さんは、長年にわたる組合敵視の労務政策や、解雇強行後の人員不足の実態なども証言しました。

 原告の大森美央さんは、過去に流産で病欠したことを理由に解雇されました。解雇当時は健康を取り戻し、子どもが生まれた直後で「子どもを抱いて泣きました」と訴えました。

 原告の久保田統子(のりこ)さんは、シングルマザーとして子どもを育て、昇格差別を受けながら、35年働いてきた思いを、「家族を守るためにやめるわけにはいかなかった。解雇を撤回させて尊厳を取り戻したい」と述べました。

 次回の12月24日に結審の予定です。


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