2013年8月13日(火)
ブラック企業大賞にワタミ
違法な働かせ方で若者を使いつぶす「ブラック企業」の大賞を決める「ブラック企業大賞2013」の授賞式が11日、東京都内で行われ、「ワタミフードサービス」が大賞に選ばれました。
同賞は労組役員や弁護士、NPO、ジャーナリストらによる実行委員会が昨年から開催。ブラック企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることをめざしています。ワタミはネットによる一般投票でも1位に選ばれ、昨年の市民賞に続き2回目の受賞となりました。
ブラック企業の定義は(1)労働法などの法令に抵触する労働を、意図的・恣意(しい)的に労働者に強いている(2)パワハラなどの暴力的強制を従業員に強いる企業や法人、としています。
ワタミでは、2008年に入社2カ月の女性社員が月141時間の残業を強いられ過労自殺に追い込まれました。創業者の渡辺美樹氏(自民党参院議員)は現在も遺族の面談に応じず、謝罪も拒否しています。
「ブラック企業問題」は、日本共産党が国会で真っ先にとりあげ社会問題化したこともあり、厚生労働省は9月から、過重労働や法違反の疑いがある企業を対象に立ち入り調査を行うことを発表しています。