2013年8月10日(土)
太田川学園の不当解雇
新宅さん勝利和解
広島地裁 解決金支払いも
広島市安佐南区の社会福祉法人三矢会の障害者支援施設「太田川学園」の不正を内部告発して不当配転の末に2012年2月末に不当解雇された事件で、広島地裁(山口格之裁判長)に職場復帰を求めていた新宅弘彦さん(59)は8日、勝利和解を勝ち取りました。和解内容は(1)太田川学園は配転と解雇の意思表示を撤回する(2)新宅さんは太田川学園を退職する(3)太田川学園は新宅さんに解決金を支払う―というものです。
明るい太田川学園をつくり、新宅さんを職場にもどす会(尾野進会長)は和解後、広島弁護士会館で報告集会を開きました。
新宅さんは「職場復帰できなかったのは残念だが、1年半の裁判闘争を通して、単に一法人の非民主的な経営が問題というだけでなく、障害者福祉の向上促進に責任を持つべき行政の姿勢が問われていることが分かった。今後とも奮闘する」と決意を表明しました。
弁護団の池上忍弁護士は、(1)解雇理由である意思表示の撤回(2)将来的な保障と慰謝料的なものを含めた和解金額―を勝ち取ったことから「勝利和解であり、胸を張ってほしい」と強調しました。