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2013年8月4日(日)

懲りない麻生副総理

“ナチスに学べ”だけじゃない

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 ナチスの手口に学んだらどうか―。麻生太郎副総理・財務相の戦後国際政治の土台を覆す暴言に世界が仰天、批判が集まっています。麻生氏は発言を「撤回」しましたが、同氏の過去の偏見・差別に満ちた右翼的発言の数々(別項)を見るにつけ、今回の発言が偶然の産物ではないことがはっきりしました。本人の副総理辞任はもとより、同氏を任命した安倍首相の責任も問われています。


過去の暴言の数々

婦人参政権は失敗■(創氏改名は)朝鮮人の「名字くれ」が始まり

アルツハイマーの人でも分かる■(お年寄りは)さっさと死んで

 1983年2月 「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗」(自民党青年局長、高知県議選の応援演説)

 2003年5月 「(創氏改名は)朝鮮人の人たちが『名字をくれ』と言ったのがそもそもの始まり」(自民党政調会長、東京大学での講演)

 2005年11月 小泉首相の靖国参拝について「祖国のために尊い命を投げ出した人たちをまつり、感謝と敬意をささげるのは当然。首相としても簡単に譲るわけにはいかないと思う」(外相、鳥取県での講演)

 2006年7月 北朝鮮のミサイル発射について「(朝鮮労働党の金正日総書記に)感謝しないといけないかもしれない」(外相、広島市内での講演)

 同年10月 核武装をめぐる議論で「隣の国が持つとなった時に一つの考え方としていろいろな議論をしておくことは大事だ」「非核三原則を政府として堅持する立場に変わりないが、日本は言論統制された国ではない。言論の自由を封鎖するということにくみしないという以上に明確な答えはない」(外相、衆院テロ・イラク特別委員会など)

 2007年2月 米議会の従軍慰安婦決議案に「客観的事実に基づいていないのではなはだ遺憾なものだ」(外相、衆院予算委員会)

 同年3月 中東和平外交で「米国人にできないことを日本がやっている。日本人というのは信用がある。青い目で金髪だったら多分駄目よ」「われわれは幸いにして黄色い顔をしている。そこ(中東)で搾取をしてきたとか、ドンパチ、機関銃撃ったとか一回もない」(外相、長崎県での講演)

 同年7月 日本の農作物輸出に関し「7万8千円と1万6千円はどっちが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」(外相、富山県高岡市での講演)

 2008年8月 「(国会で)審議をしないとどうなるか。ドイツでは昔、ナチスに一度(政権を)やらせてみようという話になった」(自民党幹事長、幹事長就任のあいさつで訪ねた江田五月参院議長に)

 同年12月 ハローワーク渋谷で「何を自分でしたいか決めないと、なんかありませんかねっていうんじゃ、仕事はみつからないよ。目的意識がきちんとないと、雇う方だってその気にならない」(首相、東京都のハローワーク渋谷)

 2013年1月 終末期医療で「政府のお金で(高額医療を)やってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」(副総理・財務相、政府の社会保障制度改革国民会議)

 同4月 食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っているやつの医療費はおれたちが払っている。公平ではない。無性に腹が立つ」(東京都内の会合)


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