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2013年7月23日(火)

参議院選挙の結果について

2013年7月22日 日本共産党中央委員会常任幹部会

 
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(1)

 7月21日の参議院選挙で、日本共産党は、比例代表選挙での「5議席絶対確保」の目標を達成し、三つの選挙区で勝利して、改選前の3議席から8議席へ大躍進しました。参議院で非改選と合わせて11議席となり、議案提案権を得ることができました。これは、今後の国会活動にとって大きな意義をもつものです。

 比例代表選挙の得票では515万4千票(9・68%)を獲得し、前回参院選の356万票を159万票、昨年の衆議院選挙の369万票を146万票、それぞれ上回りました。

 選挙区選挙では東京(改選数5)で12年ぶり、大阪(改選数4)と京都(改選数2)で15年ぶりに、それぞれ激戦を制して議席を回復しました。また、議席には結びつかなかったとはいえ、得票を大きく伸ばしたり、当選にあと一歩と迫るなど、善戦・健闘した選挙区が多数生まれました。選挙区での得票総数は564万5千票(10・64%)で、前回比139万票増でした。わが党が推薦した沖縄選挙区(改選数1)の糸数慶子氏は自民党にうち勝って当選を果たしました。

 日本共産党にご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、猛暑のなか日夜をわかたずご奮闘をいただいた支持者、後援会員のみなさん、党員のみなさんに心からお礼を申しあげます。

(2)

 国政選挙で、日本共産党が議席を伸ばしたのは、1998年の参院選以来、15年ぶりの出来事となりました。

 わが党はこれまで、1970年代、90年代後半の2回にわたって、国会の議席の大幅増を果たすなど、“躍進の波”をつくりだしてきました。6月の東京都議選挙につづく今回の躍進は、“第3の躍進の波”の始まりともいうべき歴史的意義をもつものです。

 これらは、この10年来の「二大政党づくり」など強力な反共シフトに抗しての、全党の長年の不屈の活動の積み重ねが実ったものにほかなりません。この活動を担ってきた全党の同志のみなさんに敬意を表するとともに、開始された躍進の流れをさらに大きく発展させるため、新たな奮闘を呼びかけます。

(3)

 日本共産党は、選挙戦において、安倍政権の暴走に正面から対決するとともに、「国民が主人公」の新しい政治をめざす抜本的対案を、景気・経済、原発、憲法、外交の各分野で、「四つの転換」として提示してたたかいました。

 選挙戦全体では、自民党・公明党の与党が過半数を獲得しました。選挙戦の結果、「衆参のねじれが解消した」といわれますが、国民多数の声と自民党政治との「ねじれ」はいっそう深刻になっています。消費税増税、原発再稼働、憲法9条改定、TPP問題、米軍基地問題など、直面する国政の重要課題をめぐって、安倍内閣の姿勢と国民との矛盾は、いよいよ深まり、激動的な危機が進展していかざるをえないでしょう。

 そうした新たな情勢のもとで、日本共産党が果たすべき役割はきわめて大きなものがあります。わが党は、選挙戦で訴えた「四つの転換」をはじめ、掲げた公約実現のために、国会で得た新しい地歩も最大限に活用し、さまざまな分野の国民運動との共同を強め、全力をあげて奮闘するものです。

(4)

 今回の結果は、この数年来とりくんできた党員拡大を根幹とする党勢拡大の運動、「綱領・古典の連続教室」、職場支部や青年・学生分野での活動強化のためのとりくみなど、強く大きな党をつくる努力が、第一歩ではありますが実を結んだものです。同時に、情勢にふさわしい党づくりという点では、さらに大きな探究と努力が求められます。

 この点で、参院選での躍進が、強く大きな党をつくる歴史的チャンスを開くものとなったことは、きわめて重要です。今回の躍進によって、わが党への関心や期待を強めている人々が、大きく広がっていることは、間違いありません。そういう幅広い国民のなかで、党綱領と日本の前途を語るとりくみをさらに発展させながら、強く大きな党をつくる活動に、新たな決意をもって、ただちに足を踏み出そうではありませんか。


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