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2013年7月11日(木)

首相にビブラウイ氏任命

副大統領にはエルバラダイ氏

エジプト 同胞団も閣僚割り当てへ

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 【カイロ=小泉大介】エジプトのマンスール暫定大統領は9日、首相にリベラル派の経済専門家であるハゼム・ビブラウイ氏を任命しました。今後は組閣においてどれだけ幅広い政治勢力を結集するのかが焦点となります。国営通信によれば、大統領府報道官は同日、軍により解任されたモルシ前大統領の出身母体であるイスラム主義組織・ムスリム同胞団にも閣僚ポストの割り当てを提案する方針を表明しました。

 ビブラウイ氏は2011年はじめにムバラク政権を倒した「革命」後、軍による暫定統治下で財務相を約半年務めており、政治家としても一定の経験と知名度を有しています。同氏は首相任命後、組閣について国防、内務、外務の各大臣は留任させる意向を示すとともに、全体として「エジプトの歴史上、もっとも重要な政府となるだろう」と表明しました。

 また暫定大統領は9日、当初、首相任命が有力視されていたエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長を、外交担当の副大統領に任命しました。反モルシ派政治勢力の統一組織「国民戦線」幹部を務めた同氏の首相就任には、暫定政権づくりに加わっているイスラム厳格派の有力政党「光の党」が強く反対していました。

 一方、ムスリム同胞団傘下の「自由公正党」報道官は9日、ビブラウイ、エルバラダイ両氏の任命について「クーデターの一部であり、(前政権の)正統性への挑戦だ」と激しく非難。同党のエリアン副党首は、暫定大統領が8日に示した大統領選挙に向けた今後の政治日程に関する「憲法宣言」についても「エジプト国家を振り出しに戻すものだ」と拒否する姿勢を示しました。


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