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2013年7月10日(水)

都教委による特定教科書排除

撤回求め全国署名へ

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 池田香代子(翻訳家)、斎藤貴男(ジャーナリスト)、本田由紀(東京大学教授)の各氏らが呼びかけ人となり、約30団体と個人でつくる「都教委の高校教科書採択妨害を許さない実行委員会」などは9日、東京都教育委員会が特定教科書排除の「見解」を出した問題で、都庁内で記者会見し、撤回を求める請願署名を全国的に進めることを表明しました。


写真

(写真)記者会見する高嶋伸欣・琉球大名誉教授(右から3人目)ら=9日、都庁

実行委が会見

 東京都教育委員会は、「日の丸・君が代」について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述した実教出版の日本史教科書について、「都教委の考え方と異なる」ため「使用することは適切ではない」とする「見解」を出しました。

 会見で、同実行委員会呼びかけ人の一人、高嶋伸欣琉球大名誉教授は「特定の教科書を名指しで、事実上採択するなという指導をしたことは、戦後の教科書をめぐる動きの中でも前例がない。極めて悪質なできごとだ」と批判しました。

 子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長は「検定に合格した教科書を一教育行政機関が『考え方が異なる』から採択するなと指示するのは越権行為。検定制度の趣旨を根底から覆す二重検定だ」と指摘。都教委と異なる考え方に生徒が接する機会を奪うものだとして、「子どもの学ぶ権利、知る権利を奪うことになる。明らかに学校教育にたいする支配介入だ」とのべました。

 現職の高校教師は「校長は都教委にノーと言えないのが現状。現場は混乱と怒りにみちている」と語りました。

 会見に先立ち同実行委員会など各団体は、都教委の「見解」に抗議し撤回を求める請願や抗議文などを提出しました。


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