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2013年7月10日(水)

オスプレイ「合意順守」

防衛白書、違反の飛行実態無視

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 小野寺五典防衛相は9日の閣議で、2013年版「防衛白書」を報告し、了承されました。白書は、米軍垂直離着陸機MV22オスプレイの沖縄配備について2ページを割いて詳述し、「抑止力が強化され、地域の平和と安定に大きく寄与する」と評価。沖縄県内全41市町村長をはじめ、県民総意で求める配備撤回の声に背を向けました。

 沖縄県から「人口密集地域、学校、病院等の上空を避けて飛行する」などの日米合意違反の飛行実態が指摘されているにもかかわらず、「政府としては、米国が日米合意を順守し、安全性などに最大限配慮して運用してきていると認識している」と結論づけています。また、昨年相次いだ墜落事故についても「人的要因によるところが大きく、機体の安全性に問題ない」と述べ、米軍の事故報告結果をそのまま記述しています。

 中国については、尖閣諸島周辺での海軍艦艇による海自護衛艦へのレーダー照射事案(1月)などを念頭に、「国際法秩序とは相容(い)れない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを含む高圧的とも指摘される対応を示し、不測の事態を招きかねない危険な行動もみられる」と踏み込んだ表現で非難しています。

 米国については、「国防歳出の強制削減が国防戦略や安全保障政策に与える影響が注目される」と初めて記し、軍事費削減の動きに懸念を示しました。

 防衛大綱の見直しでは、敵基地攻撃能力と海兵隊的機能の保有について議論が必要との安倍晋三首相の国会答弁をコラムで掲載しました。


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