2013年6月23日(日)
元CIA職員を訴追
米検察 機密情報公表の罪で
【ラスベガス=山崎伸治】米検察当局が、「国家安全保障局」(NSA)による国内の電話の全通信記録収集を暴露した元中央情報局(CIA)職員エドワード・スノーデン氏をバージニア州の連邦地裁に訴追していたことが分かりました。CBSテレビなど複数の米メディアが21日、いっせいに報じました。
同テレビが公表した訴状によるとスノーデン氏は、(1)政府所有物の窃盗(2)国防情報の公表(3)機密情報の公表―の三つの罪に問われています。すべて有罪の場合、最高で10年の禁錮刑となります。
スノーデン氏は現在、香港に滞在しているとみられており、検察当局は香港の行政府に同氏の身柄拘束を要請しました。
また同テレビによると、アイスランドの実業家が第三者を通じ、スノーデン氏を同国に移送するため自家用機を準備。同国政府は同氏からの亡命申請は受けていないといいます。
一方、オバマ米大統領は21日、ホワイトハウスで「プライバシー・自由権監督委員会」の会合を開きました。大統領指名の5人で構成する同委員会は、「テロ対策」がプライバシー・自由権を侵害しないかを調査・検討するもの。オバマ氏は17日のテレビ・インタビューで同委員会の活用を表明していました。