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2013年6月21日(金)

締め切り後 初の提訴 水俣病「救済外」の48人

2億円余賠償請求

熊本地裁

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(写真)熊本地裁前で団結の声を上げる原告や支援者ら=20日、熊本市中央区

 昨年7月に政府が申請締め切りを強行した水俣病被害者救済特措法をめぐり、感覚障害など水俣病特有の症状がありながら救済対象外とされた熊本、鹿児島、福岡3県の48人(男性22人、女性26人)が20日、国・熊本県・チッソを相手取り、総額2億1600万円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴しました。

 追加提訴も行われ、原告数は200人を超える見通しです。

 提訴後の報告集会・記者会見で、原告団長の飯尾正二さん(55)=鹿児島県長島町=は「申請に間に合わなかった人も多い。全員を救済したい」と強調。国が水銀汚染はなくなったと決めつけた1970年生まれの松岡奈緒美さん(42)=熊本県水俣市=と「対象地域外」とされた田中尊徳さん(50)=熊本県天草市=は、地域や生年で根拠のない線引きをして救済を拒んだ国を批判しました。

 原告代理人の園田昭人「ノーモア・ミナマタ国賠等訴訟」弁護団団長は、申請締め切り後初の提訴だとして、「水俣病被害者救済のたたかいの歴史の一ページとなる」と指摘。「行政は被害実態の調査もせずに一方的に線引きした。被害事実を司法の場で明らかにする」と話しました。


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