2013年6月11日(火)
療養所介護、増員を
高橋氏 ハンセン病療養体制で
衆院厚労委
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日本共産党の高橋ちづ子議員は5日の衆院厚生労働委員会で、国立ハンセン病療養所の療養体制充実を求めました。
高橋氏は、誤った国の隔離政策によって起こされた問題であり、解決に向けて全力をあげる責任が政府にあると強調。田村憲久厚労相は「政府に課せられた責任であることを認識し、適切に対応していく」と答えました。
高橋氏は今年度に79人の賃金職員が定員化(正規雇用への転換)されたことを評価しつつ、定員については、減員分と同数を増員しただけのつじつまあわせで、実質増えていないと指摘。秋葉賢也厚労副大臣は「現場での実質的なマンパワー強化につながるように検討しなければならない」と答弁しました。
高橋氏は、看護師の欠員が99人にのぼることを指摘。多磨全生園の付属看護学校の卒業生への待遇改善などの支援による働きかけなどを提案しました。田村厚労相は「一つの提案として、調査したい」とのべました。
高橋氏は、入所者の平均年齢が82歳となりハンセン病後遺症で、一般の高齢者より介護の必要性が高いことを指摘。「入所者の数が減っても介護の人手は増えている。入所者の声に応えてほしい」と強調しました。