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2013年6月2日(日)

民主の無責任

アベノミクス・TPP 一転反対ポーズ

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 「『3本の矢』は国民生活を破壊する矢になろうとしている。民主党はその毒矢をしっかり防ぎ、毒矢から国民生活を守る盾」。5月31日、横浜市で開かれた民主党の参院選総決起集会で、こう言った民主党の海江田万里代表。「選挙に向けて安倍内閣と正面から対峙(たいじ)していく。アベノミクスに対する根本的な問いをやっていく」と述べ、一転して安倍政権との“対決”姿勢を印象づけました。

 環太平洋連携協定(TPP)についても、海江田氏は「今の安倍内閣のやっている交渉では国益は守れない」と批判。民主党は5月30日の経済連携プロジェクトチームで、「国益を確保できない場合は、(TPP交渉)脱退も辞さない厳しい姿勢で臨む」とする公約も決めました。

 しかし、「アベノミクス」について民主党は、「全体方針は正しい」「心から賛成する」(金子洋一議員、1月6日の参院本会議)と最大級に持ち上げ、「『3本の矢』はまだ1本も発射されていない」(大畠章宏代表代行、3月4日の衆院本会議)とあおっていたはずです。

 TPPも、そもそも民主党政権の菅内閣が推進を打ち出し、対米事前協議開始も野田内閣が決めて着手したものです。

 安倍晋三首相の交渉参加正式表明(3月15日)への賛否を記者会見で問われた海江田代表は、「賛成、反対でなく、ただすべきはただしていきたい」と言葉を濁していました。いまごろ「国益は守れない」と言い出すのは無責任です。

 政権与党時代、公約をことごとく破ったのと同様、かつての言明も簡単に投げ捨てるほど軽いもののようです。安倍政権との“対決”は、「選挙に向けて」と述べたように、都議選・参院選向けのポーズにすぎません。

 (林信誠)


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