2013年5月28日(火)
国は控訴取り下げを
成年被後見人選挙権 井上議員が追及
日本共産党の井上哲士参院議員は、27日の参院倫理・選挙特別委員会で、成年被後見人に対する選挙権の回復を求めた名児耶匠(なごや・たくみ)さんの訴えを認めた東京地裁判決について、国が真摯(しんし)に反省し、控訴を取り下げるべきだと追及しました。
井上氏が、成年被後見人の選挙権を回復するための公職選挙法改正案が全会派共同で提出され、成立することをあげて控訴取り下げをただしたのに対し、坂本哲志総務副大臣は「判決が確定すると今後の立法裁量に影響を与える」と正当化。井上氏は「国会が反省し、全会一致で改正したのだから、行政が取り下げるのは当然だし、原告に対する真摯な反省になる」と批判しました。
また井上氏が、知的障害者の中には投票の際、家族などの付き添いが必要な場合もあると指摘すると、答弁者の自民党・逢沢一郎衆院議員は「投票所に一緒にはいることは可能だ。厳格でなくてはならないが、柔軟な対応が期待される」と答弁しました。