2013年5月19日(日)
新たな独裁許さない
大統領不信任署名 各地で連帯
エジプト
数万人が参加
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【カイロ=小泉大介】エジプトでは17日、若者が中心となってモルシ大統領に不信任をつきつけて早期大統領選挙の実施を迫る署名活動を取り組むなか、首都カイロや北部アレクサンドリアをはじめ各地で、これに連帯するデモや集会が開催され、数万人が参加しました。
署名活動は「反抗」という名前の新たな組織が中心となって取り組んでいるもの。17日のデモや集会には野党活動家や労働組合員、さらに学生や主婦など幅広い市民が参加し、目標の1500万署名を達成する決意を固め合いました。
男子大学生のアフメド・ハムザさん(22)は炎天下でデモ行進し、カイロ中心部のタハリール(解放)広場に3時間かけて到着。「署名に法的拘束力はありませんが、集めれば集めるだけ、モルシ大統領と(その出身母体である)ムスリム同胞団に対するプレッシャーになることは間違いありません。署名に取り組む人を大いに広げて、新たな独裁は許さないという国民の断固とした意思を示していきたい」と抱負を語りました。
この日、タハリール広場周辺では朝から署名活動が行われ、通行人だけでなく、車を降りて署名に応じる人の姿もありました。家族や友人のために署名用紙を持ち帰る人も多く、反響を呼んでいます。