2013年5月15日(水)
比与党 過半数の勢い
国会中間選挙 大統領に信任
【ハノイ=面川誠】フィリピンで13日に行われた上下両院議員を選出する中間選挙は、民間選挙監視団体や現地メディアの14日発表によると、自由党を中心とするアキノ大統領の与党連合が過半数を制する勢いです。2010年に就任した同大統領(任期6年)は国民の信任を受けたことになり、16年までの任期中、汚職・貧困対策、国内和平をはじめとする政策遂行に弾みを付けました。
3年ごとに行われる中間選挙は、上院(定数24、任期6年)のうち半数の12議席、下院(定数291、任期3年)の全議席(小選挙区233議席、比例代表58議席)を選びます。このうち条約批准権などを持つ上院は、与党連合が改選議席12のうち9を得て非改選と合わせて過半数を制する見通し。次期大統領を狙うビナイ副大統領率いる政党連合は3議席にとどまりそうです。
下院選では故マルコス大統領のイメルダ夫人や、収賄容疑などで公判中のアロヨ前大統領が当選。上下両院選と同時に行われた各州知事・市長選挙では、首都マニラ市長選でエストラーダ元大統領が当選しました。
有権者は約5200万人で、推定投票率は約70%です。