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2013年5月11日(土)

B787運航再開、機長「慎重に」

トラブル原因不明 安全に懸念

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 バッテリー(電池)火災など重大トラブルが続発した米ボーイング社の最新鋭旅客機B787型機のトラブル原因が不明のまま、日本航空や全日空が6月から同機の営業運航再開に向かっていることに対し、パイロットから安全のために慎重な対応を求める声があがっています。


日航の組合

 日航機長組合は7日、「787の運航について、これまでの説明だけで安全上の懸念は払拭(ふっしょく)されない。営業運航再開には、より慎重な対応を求める」とした見解を発表しました。機長組合は御巣鷹事故(1985年)の痛苦の経験から結成された労働組合であるため、安全に対して強い問題意識をもっています。

 787運航停止以前、日航は太平洋やシベリア越えなどの緊急着陸が困難な国際線に使用しており、機長組合は、バッテリーの信頼性が確認できないうちは長距離の国際線投入をひかえるよう求めています。

 見解はバッテリーについて、エンジン火災時の消火剤散布、緊急脱出の際に客室に指示を出す装置や管制機関との無線通信装置など、最も重要なシステムの電源にあてられており、いざというときに頼るべきものだと、その重要性を強調。「バッテリーに不具合が発生することは本来あってはならない」と訴えています。

 787型機のバッテリー不具合について「徹底的な原因究明がなされ、根本的な対策が取られ、グループ社員全員が自信をもって787の運航を支えられる体制を築くためには、積極的な情報の共有が不可欠である」として、引き続き会社と協議していくと述べています。

 日航乗員組合も4月30日に見解を発表。「バッテリーの発熱原因が特定されていないため、発熱の可能性が根絶されたとはいえない」として、長距離路線での運航には不安があると指摘。ボーイング社の行った改良型リチウムイオンバッテリーの検証内容を開示させるべきだと強調しています。


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