2013年5月2日(木)
里見が初の女流五冠
タイトル戦負けなし
将棋の上田初美女王(24)に里見香奈女流四冠(21)が挑戦する第6期マイナビ女子オープン五番勝負の第3局が1日、大阪市の関西将棋会館でおこなわれ、午後5時20分、先手の里見女流四冠が129手で勝って対戦成績を3勝0敗とし、女王位を奪取しました。女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花と合わせて、女流棋界初の五冠を達成しました。
2年前に女流王座戦が創設され、女流タイトルは現在6。里見女流五段(奨励会初段)は全冠制覇へ残すところ、この女流王座だけとなりました。また女流王座は現在奨励会員の加藤桃子1級が保持しており、女流タイトルのすべてが奨励会員の手に渡ったことになります。
里見女流五冠は08年に倉敷藤花戦で清水市代女流六段を破って初タイトルを獲得、その後5連覇でクイーンの称号も得ました。タイトル戦負けなしで、五冠達成の偉業を成し遂げました。
勝った里見女流四冠は「まだ実感はわきませんが、地元に限らず、たくさんの人に応援していただきました。それに応えることができて本当にうれしいです」と、喜びを語りました。
失冠した上田女流三段は「結果は結果なのでしようがない。この2年間の経験を生かして、また戻ってこれるように頑張ります」と話しました。