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2013年4月23日(火)

エジプト法相 辞任

同胞団の司法支配 抗議

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 【カイロ=小泉大介】エジプトのメッキ法相が21日、辞任を表明しました。同国ではモルシ大統領の出身母体であるムスリム同胞団などイスラム主義勢力が強権政治を進めていますが、最近は特に司法支配強化の動きを顕著にしており、これに抗議しての辞任とみられます。

 エジプトでは現在、イスラム主義勢力が多数を占める諮問評議会(上院に相当)で、裁判官の定年を70歳から60歳に引き下げることなどを柱とする法案の審議が始まっています。前ムバラク政権時代に採用された裁判官を「腐敗」を理由に排除するためとされます。

 この“司法浄化”といわれる動きに呼応して19日には、ムスリム同胞団のメンバー数千人が最高裁判所の前でデモを開催し前政権が採用した裁判官の追放を要求。モルシ大統領の強権政治に抗議するデモ隊と衝突し、多数が負傷する事態も発生しました。

 メッキ法相はムバラク時代に改革派の法律家として活動し、昨年8月にモルシ大統領によって任命されました。しかしこの間の新たな立法化の動きについては「司法当局との相談なしに進められている」「司法に対する攻撃である」と批判していました。


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