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2013年4月7日(日)

米艦の世界遺産サンゴ礁損傷

比政府が賠償請求へ

米側に1億3700万円

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 【ハノイ=面川誠】フィリピン政府は近く、米掃海艦が世界遺産のサンゴ礁を損傷した事件で、米政府に罰金と損害賠償を請求します。フィリピン政府の被害調査団が5日、現地メディアに明らかにしたところによると、請求総額は少なくとも580万ペソ(約1億3700万円)になる見通しです。


地図

 米海軍佐世保基地(長崎県)所属の掃海艦ガーディアンは1月17日、フィリピン南西海域のトゥバタハ岩礁自然公園に、公園管理事務所の警告を無視して進入。世界遺産のサンゴ礁を損傷して座礁しました。自力航行が不可能になったガーディアンは3月末までに解体、撤去されました。

 これまでに確認された損傷面積は2345・67平方メートル。トゥバタハ岩礁自然公園法を適用すると、損傷行為への罰金と原状回復のための賠償金は、確認済みの損傷面積だけで合計580万ペソになるといいます。

 ケリー米国務長官は2日、ワシントンでフィリピンのデルロサリオ外相と会談し、被害調査への協力と罰金、賠償金の支払いを約束。さらに米海軍は3日、ガーディアンの乗組員4人の解任を発表しました。

 フィリピン外務省のヘルナンデス報道官は4日の記者会見で、「乗組員の解任決定に敬意を表する。しかし、これはわが国が独自に行っている調査とは別の事案だ。独自の調査が進行中であり、われわれが結論を出す」と述べました。両国政府は8日、サンゴ礁の損傷被害について合同会合を開く予定です。


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