2013年4月6日(土)
時給700円では生きていけないゾ
ファストフード労働者スト
最賃上げ・労組結成の自由要求
米NY
【ニューヨーク=山崎伸治】最低賃金の大幅引き上げと労働組合結成の自由を求めて、米ニューヨークのファストフード労働者が4日、ストライキを行いました。夕方には同市マンハッタン北東部のハーレム(アフリカ系アメリカ人が多く住む居住区)で、労働者を支援するデモ・集会が行われました。
デモ・集会に400人
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これはニューヨークのファストフード労働者支援組織「ファストフード・フォワード」、「ユナイテッド・ニューヨーク」や地元労組が呼び掛けたもの。デモ・集会にはストに参加した労働者など400人が集まりました。
ニューヨーク市の最低賃金は現在時給7ドル25セント(約700円)。支援組織はそれを倍以上の15ドルに引き上げることとともに、労組結成の自由を認めるよう要求して運動を続けています。
デモ参加者は「7ドル25セントでは生きていけないぞ」「団結した労働者は強いぞ」などとシュプレヒコールをあげ、ハーレムにあるファストフード大手マクドナルドの店舗まで行進。その前で集会を開きました。
ファストフード労働者が次々とマイクを握って訴え。男性のチャドさんは「私たちが求めているのは公平な賃金だ。ニューヨークは生活するのに金がかかる。それぞれの職場でこの集会のことを語ろう」と呼び掛けました。
ニューヨーク市のジョン・ルー監査役が掛けつけ、「ニューヨークでは時給9ドルでも生活は苦しい。私たちは最低11ドル50セントが必要だと考えるが、15ドルになればもっといい」と述べ、大きな声援を受けました。
ファストフード店で働いて1年半になるという参加者の一人、イズニケマさん(26)は「店のさまざまな現状を変えたいと思って参加した。賃金を上げることが必要だ」と語っていました。