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2013年3月18日(月)

新政府樹立 イタリア難航

両院議長は選出したが

首班指名の公式協議へ

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 【パリ=浅田信幸】イタリアの上下両院は16日、2月に実施された総選挙後の初議会2日目の本会議で、それぞれ中道左派連合に属する議員を議長に選出しました。これにより大統領による組閣と首班指名に向けた公式協議が週明けから開始されます。

 下院では、国連難民高等弁務官事務所イタリア事務所の代表を務めた経験のあるラウラ・ボルドリーニ氏(左翼環境自由=SEL)が議長に選出されました。同国で女性下院議長の誕生は3人目。また上院の議長には、反マフィア検察官の最高責任者を務めたピエトロ・グラッソ氏(民主党)が決選投票で選ばれました。

 中道左派連合は下院では過半数議席を確保していますが、上院ではどの勢力も過半数に届きません。このため3度の投票で決まらず、上位2者のグラッソ氏と中道右派連合の現上院議長スキファーニ氏の争いになりました。

 勝ったグラッソ氏の獲得票は中道左派連合の議席数を上回り、土壇場で各議員の「自主投票」を決定した「五つ星」運動からの支持票が決め手になりました。

 他方、新政府樹立に向けた連携協議はほぼ完全に行き詰まっています。政府が信任を得るには上院の絶対多数が必要ですが、「自主投票」を当てにしては安定政権にはなりえません。

 ナポリターノ大統領の構想では、再び議会外の人物に首相就任を要請する選択肢が有力になりつつあると報じられています。しかし、その場合でも選挙法の改定など最小限の措置を講じたうえで6月再選挙の実施までとの見方が大勢となっています。


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