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2013年3月9日(土)

警察官数千人スト

ムスリム同胞団支配に抗議

エジプト

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 【カイロ=小泉大介】モルシ大統領とその出身母体であるイスラム主義組織・ムスリム同胞団が強権支配確立を狙うエジプトで7日、警察官数千人がこれに抗議するとともに労働条件の改善を求め全国でストに入りました。警察を管轄する内務省は権力基盤の中枢であり、今後の政権の行方に影響を与えるものとなるか注目が集まっています。

 地元紙アルマスリアルヨウム(電子版)によると、首都カイロや隣接するギザ、北部アレクサンドリアなど大都市を含む各県で計30以上の警察署が職務を停止、閉署しました。首都近郊にある大統領の自宅周辺には警察官が座り込みました。

 アレクサンドリアの警察施設には「同胞団の内相は辞任せよ」「警察の任務は殺人者にではなく人民に奉仕することだ」などと書かれた横断幕が掲げられました。

 モルシ大統領は今年1月の内閣改造で、大統領への忠誠心を示していたモハメド・イブラヒム氏を内相に任命。国民からは「内務省を同胞団化するための人事だ」との声が上がっていました。

 同内相のもと、1月25日の「革命」2周年記念集会以降、大統領批判を強めるデモ隊に対する警察の弾圧などで、これまでに70人以上が死亡し、野党活動家が行方不明になる事態も相次ぐなど混乱が続いています。今回のストは警察組織のなかでも国民弾圧に対する批判が広がっていることを示すものとなりました。

 内務省は「われわれはすべての政治勢力を平等に扱っており、特定の党派に肩入れしていない」との声明を出すなど対応に追われました。


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