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2013年2月19日(火)

コレア大統領3選

経済安定 支持幅広く獲得

エクアドル

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 【サンパウロ=松島良尚】17日に実施された南米エクアドルの大統領選で、「市民の革命」の深化をかかげる現職コレア大統領(49)が過半数を得票し、3選を決めました。5月に就任し、任期は4年です。

 全国選挙評議会の開票速報(開票率54%)によると、コレア氏は得票率約57%、続くギジェルモ・ラソ氏が約24%です。同氏は敗北を認めました。

 コレア氏は新自由主義の克服と対米自立をかかげて初めて臨んだ2006年の選挙では、小差で2位につけ、決選投票で勝利。前回の09年は、得票率約52%で2位候補に24ポイントの差をつけました。今回はそれをさらに上回る圧勝。従来の支持層である貧困層だけでなく、幅広い市民が支持した結果です。

 コレア政権は、貧困層の生活水準を引きあげたことなどで内需を拡大。マクロ経済も安定し、国内産業を活性化させました。

 豊富な天然資源からの収入を国民のために使い、法定最低賃金の連続引き上げや生活・起業支援の手当支給などで貧困層を支援。国民投票を通じて制定した新憲法(08年)で派遣など不安定雇用を禁じ、正規雇用を増やしています。

 外交面では米軍基地の撤去や対米自由貿易協定(FTA)交渉の打ち切りなど対米自立を強める一方、中南米カリブ海諸国の地域統合を重視してきました。

 コレア氏は17日、公式発表に先立ち、首都キトにある大統領府のバルコニーから勝利を宣言。集まった支持者に、「この革命はだれにも止められない。われわれは歴史を築いている。小さな国だが、偉大な祖国を建設している」と述べました。


 エクアドル 面積約25万6000平方キロ(日本の約70%)。人口約1500万人のうち、カトリック教徒が約90%を占めます。1人当たり国民総所得は4424ドル(2011年)。主な産業は農業、漁業、鉱業、石油産業。赤道直下に位置し、国名のエクアドルはスペイン語で「赤道」を意味します。

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