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2013年2月4日(月)

レイプ最高刑に死刑

女性・人権団体は反対

インド

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 【ニューデリー=安川崇】女子学生への集団性的暴行・殺人事件を受けて、インド政府はこのほど、性的暴行についての最高刑を死刑とする案を閣議決定しました。厳罰化を提言しつつ死刑適用を見送った政府委員会の報告より、一歩踏み込んだかたちです。死刑に批判的な女性団体は反発しています。

 報道によるとシン政権は1日、性的暴行を含む事件で被害者が死亡するか植物状態に陥った場合は極刑にも値すると判断。最低刑を現在の禁錮7年から禁錮20年に引き上げ、仮釈放なしの無期懲役や死刑も適用するとしています。

 同案は大統領が署名すれば法律となりますが、6カ月以内に議会の承認が必要です。

 昨年12月の事件後、同国では市民が連日、路上などで女性への暴力に対する抗議運動を展開。その中で死刑適用を求める声が上がっています。

 他方、女性の権利団体は死刑適用について「摘発を恐れた犯人が被害者を殺害するケースが増える」「裁判での立証のハードルが上がり、有罪率が下がる」として反対しています。女性団体や人権団体は大統領に対し、同案に署名しないよう求めています。

 事件を受け、政府の要請で性的暴行についての法規定を再検討した調査委員会は1月23日、仮釈放なしの無期懲役を適用するなどの厳罰化を提案。しかし死刑については「抑止にならない」として適用を求めませんでした。


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