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2013年1月24日(木)

欧州発展の礎・独仏協力条約50年

両首脳 統合推進に決意

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 【パリ=浅田信幸】第2次世界大戦後のドイツとフランスの和解を確認し、その後の欧州連合(EU)の発展をけん引する両国関係強化の基礎となった独仏協力条約(エリゼ条約)50周年にあたる22日、ドイツの首都ベルリンで記念式典が行われ、両国首脳はいっそうの関係緊密化と欧州統合の推進に向けた決意を強調しました。

 共同記者会見でオランド仏大統領は「(独仏友好は)欧州建設と分かちがたく結びついている」と発言。メルケル独首相も、「独仏の統一なくして欧州連合が前進することはほとんどない」「この欧州は私たちの共通の未来なのだ」と述べ、ともに両国の友好と協力の関係こそが欧州統合の推進力であることを強調しました。

 両者の首脳会談では、ユーロ圏の債務危機克服に向け、6月のEU首脳会議前に経済・通貨同盟の強化をはかる具体的提案を共同でまとめることで合意しました。

 両国の首脳間では、かつてサルコジ前仏大統領時代にメルケル首相との関係が「メルコジ」と称されたような緊密さはなく、ユーロ圏の危機克服でも成長策重視のオランド氏と財政規律優先のメルケル氏というように意見の不一致があります。

 しかし、危機の中にあって両国関係の深化こそが必要とされていることを、50周年という結婚生活に例えれば金婚式にあたる今年、再確認したことになります。

 記念行事の一環として行われた両国国会議員による合同会議で、ドイツ連邦議会のランメルト議長は「カップルにはさまざまな局面があるが、仏独は現在、ロマンチックな恋というより、熱情的な理性に基づく関係にある」と発言し、拍手を浴びました。


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