「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年1月20日(日)

好きな教科書使いたい

都教委の採択介入 抗議の集会

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 東京都教育委員会が、今春から高校1年で使われる日本史教科書の採択に介入し、学校が希望する教科書を採択させなかった問題で、「高校教科書採択妨害を許さない大集会」が19日、都内で開かれました。池田香代子、斎藤貴男、本田由紀の各氏ら10人が呼びかけ人になって結成された「都教委の高校教科書採択妨害を許さない実行委員会」が主催し、約200人が参加しました。

 この問題は、都教委が、今年4月から高校1年生が使用する日本史教科書に実教出版の『高校日本史A』を選ばせないよう都立高校の校長に電話するなどして介入したものです。実教出版の『高校日本史A』は、「国旗・国歌」について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述しています。都教委はこの記述が「都教委の考え方とは相いれない」としています。

 集会では、実教出版労組、出版労連、歴史学研究者からそれぞれの取り組みについて報告がありました。横浜からは、四つの市立高校が実教出版の日本史教科書の採択を申請したにもかかわらず、市教委がこれを覆したことについて報告がありました。

 実行委呼びかけ人の一人で東京大学教授の小森陽一さんが講演。都教委や横浜市教委の行為は違憲違法で、学校のカリキュラム編成権を奪うという教育の根幹にかかわる問題だとし、採択をやり直させるよう訴えました。

 参加者は、今年の採択に向け「再発を絶対許さない運動を大きく広げましょう」とのアピールを採択。都教委に要請文を出すことや各地域でこの問題を広めることなどが提起されました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって