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2013年1月17日(木)

シリア内戦 大学に攻撃

学生・避難民ら83人死亡

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 【カイロ=小泉大介】内戦が泥沼化しているシリアで15日、北部の主要都市アレッポにある大学が攻撃を受け、200人以上が死傷しました。アサド大統領が長期にわたり職にとどまることは可能だとの声が政権内で公然とあがり、即時辞任を求める反体制派の反発が必至となるなど、情勢はより混迷を深めています。

 英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によれば、アレッポ大学への攻撃による死者は83人、負傷者は150人に達しました。ただ誰が攻撃を行ったかについては情報が錯綜(さくそう)しています。中東の衛星テレビ・アルジャジーラは政府軍の戦闘機による爆撃だとの目撃証言を伝える一方、国営放送は「テロリストが2発のロケット弾を撃ち込んだ」と反政府武装勢力の仕業と報じています。

 アレッポ大学では、攻撃により校舎の一部や寄宿舎が大きく破壊されました。この日は試験初日で多くの学生が登校していたのに加え、内戦で家を追われた約3万人が同校で避難生活を送っていたため犠牲者が拡大しました。アレッポでは、首都ダマスカスと同様、政府軍と反政府武装勢力が連日激しい攻撃の応酬で陣地を奪い合う状況が続いています。

 ミクダト外務副大臣は14日、英BBC放送とのインタビューで、アサド大統領が来年に予定される大統領選挙に出馬する可能性について言及。アサド大統領の再出馬について「何か都合が悪いことでもあるのか」などと発言しました。

 アサド大統領は6日に行った国民向け演説で、自らが大統領職にとどまることを前提にした3段階の「政治的解決策」を提示していました。15日にはハラキ首相がアサド政権の後ろ盾であるイランを訪問。同解決策について政府要人と協議を行ったもようです。


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