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2013年1月10日(木)

生活保護 基準引き下げするな

朝日さん 厚労省に申し入れ

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(写真)厚生労働省の担当者に署名などを手渡す朝日健二さん(中)と全生連の藤谷事務局長(左)=9日、厚労省

 生活保護基準の引き上げを国に求めて朝日茂さんがたたかった「朝日訴訟」の後継者で、日本患者同盟書記の朝日健二さん(77)と、全国生活と健康を守る会連合会(全生連)の藤谷(とうや)加津江事務局長は9日、厚生労働省に対し、生活保護基準の引き下げをしないことなどを求めて要請しました。

 先の総選挙で「生活保護の給付水準の1割削減」を公約に揚げた自民党が政権を握り、来年度予算で、生活保護費が削減される恐れがあります。

 朝日さんは「生活保護基準の引き下げは、社会保障全体の引き下げにつながる」と指摘。日本患者同盟の会員が集めた、生活保護基準引き下げに反対する署名225人分を厚労省担当者に手渡しました。

 「会員は80歳から90歳代で、ともに朝日訴訟をたたかってきた仲間です。みんな、『生活保護基準の問題ではだまっていられない』との思いです」と訴えました。

 全生連の藤谷事務局長は「基準引き下げは利用者の暮らしをいっそう困難にするだけでなく、最低賃金や年金、就学援助など各種制度に影響し、国民の貧困と格差をいっそう広げる」と批判し、▽生活保護基準の切り下げをしない▽老齢加算の復活▽扶養や就労指導の強要など生活保護制度の改悪をしない―ことを求める要求書を手渡しました。


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