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2013年1月5日(土)

参院選勝利へ “三つの国民的役割”発揮を

党旗びらき 志位委員長があいさつ

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 日本共産党は4日、2013年の「党旗びらき」を党本部で行い、志位和夫委員長があいさつに立ちました。志位氏は、安倍自公政権がつくられたもとで日本共産党が果たすべき三つの国民的役割を提起し、参院選勝利へ向けて「国民に溶け込み結びつく力」を豊かに発展させる探求と努力を呼びかけました。


写真

(写真)2013年党旗びらき。あいさつするのは志位和夫委員長=4日、党本部

 志位氏は冒頭、昨年の総選挙結果にふれ、2月2〜3日に予定している第6回中央委員会総会に向け、党内外の意見に耳を傾けつつ自己検討を深めて、東京都議選と参院選のたたかいに生かす決意を表明しました。

 そのうえで安倍自公政権をどうとらえ、どう立ち向かうかに言及。6割を超す自民党の議席は小選挙区制がつくりだした「虚構の多数」であり、民主党への激しい怒りが集中した結果であり、国民的基盤を持たない政権だと指摘。国民が解決を望む重要問題に対しては何一つまともな解決策を持っていないと述べ、無制限の金融緩和と大型公共事業バラマキで消費税大増税を強行しようという経済政策、原発再稼働や新増設の推進、憲法改悪の野望などをきびしく批判しました。

 そのうえで志位氏は日本共産党が果たすべき三つの国民的役割を提起しました。

 第一は、暮らし・平和・民主主義を破壊する逆流に正面から立ちはだかる「防波堤の党」としての役割です。自公民3党を中心とした消費税増税と社会保障改悪の「増税連合」、自公と維新の会、みんなの党による「改憲連合」に正面から対決し、奮闘することを呼びかけました。

 第二は、新しい政治を求める国民の模索と探求にこたえる「変革者の党」としての役割です。総選挙に向けた一連の政策提言は国民の探求に応えて展望を示す点で積極的な意義を持つものと強調するとともに、進路を模索している有権者の気持ちにかみあって、政策・宣伝活動をいっそう改善・発展させるために知恵と力を尽くす決意を表明しました。

 第三は、各分野の国民運動をさらに発展させる「国民共同をすすめる党」としての役割です。どの分野でもたたかいの決着をつけるのはこれからだと指摘し、各分野の運動と日常的に息長く交流・共同を進めていくことを強調。それぞれの国民運動の掲げる切実な要求を支持し、実現のために誠実に力を尽くす態度を堅持しようと訴えました。

「国民に溶け込み結びつく力」を豊かに

 志位氏は、総選挙直後の常任幹部会声明が党の自力の問題を「国民に溶け込み結びつく力」として提起したことを踏まえ、この問題を広い視野でとらえて豊かに発展させるうえで何が大切かについて発言。(1)党員が現に持っている結びつきを党の結びつきに発展させる(2)有権者の動向の変化に即して新しい結びつきを広げる(3)「国民と溶け込み結びつく力」をつくることと一体に党勢拡大の独自の努力をはかる―という三つの角度から、探求と実践を呼びかけました。

 最後に志位氏は、わずか6年間で6人も総理大臣が代わるなど首相「使い捨て」、政党「使い捨て」が横行していることにふれ、「古い支配体制がいよいよ行き詰まっていることは間違いない」と強調しました。

 「新しい政治を求める国民の探求が、さまざまな政治的体験を経ながら前進し、成熟してこそ、新しい政治の扉は開かれる」、「そのためには日本共産党が国民に溶け込み結びついた強大な党へと成長することが不可欠だ」と述べ、東京都議選、参議院選挙の前進・躍進をめざしてただちにこの仕事にとりかかろうと呼びかけました。

首相「村山・河野談話見直し」発言

政治的・道義的地位失う

志位委員長が批判

 日本共産党の志位和夫委員長は4日の「党旗びらき」の中で、安倍晋三首相が「村山談話」と「河野談話」の見直しを明言したことにふれ、「過去の侵略戦争と植民地支配を美化しようという野望が万が一にも具体化されるならば、日本はアジアと世界で生きていく政治的・道義的地位を失うことになることを、厳しく警告しなければならない」と批判しました。


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