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2013年1月4日(金)

国軍が少数民族に空爆

ミャンマー 国連総長が中止要求

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 【ハノイ=面川誠】ミャンマー国営テレビは2日、同国軍が北部カチン州の少数民族組織「カチン独立軍(KIA)」に対して空爆を実施したと報じました。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は同日、民間人を危機にさらす国軍の行動を直ちに中止するよう求めました。

 国軍は12月30日に中国国境沿いライザにあるKIA拠点近くの駐屯地を占領したとしており、この前後に空爆したもようです。国軍は住民への物資輸送活動が攻撃されたためだと主張。一方のKIA側は弾薬などの補給活動だったと非難しています。

 テイン・セイン大統領は2012年1月、少数民族組織に対する攻撃を中止するよう国軍に命令しましたが、KIAとの戦闘は激化しています。ゾー・テイ大統領府官房長が2日、外国メディアに「国軍の活動はほとんど分からない」と述べたことから、大統領が軍を統制し切れていないとの指摘が出ています。

 11年3月に発足したテイン・セイン政権は、経済再建のために国内安定を最優先課題として、11の少数民族武装組織のうちKIAを除く10組織と停戦合意しました。しかし、KIAとは11年6月に17年間つづいていた停戦が破れ、これまでの戦闘で10万人を超える避難民が出ているといいます。

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