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2012年12月27日(木)

連合独占は裁量権逸脱

札幌地裁 道知事の労働委員任命で

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 「連合」独占の労働委員任命が続いているのは違法だと北海道労働組合総連合(道労連)などが訴えている裁判で札幌地裁(千葉和則裁判長)は26日、連合北海道に委員を独占させた北海道知事の任命は裁量権を逸脱しているとして、道労連側の主張を認める判断を示しました。

 知事が任命する北海道労働委員会の労働者委員は1990年以降、連合北海道が推薦した候補者が独占。道労連と加盟組合、委員候補として推薦された人たちは、「知事の任命は合理的な基準に照らして行われなければならず、組合員数で7割の連合に全ての委員を独占させるのは裁量権の違法な行使だ」と主張して、2010年12月付の第39期労働委員の任命取り消しと損害賠償を知事に求めていました。

 千葉裁判長は判決の中で、知事は労働組合の構成員数を配慮しておらず、委員の適格性も全く審査していないとして、知事の任命処分は「労働組合法上の推薦制度の趣旨を没却(ぼっきゃく=無視する)するものとして裁量権の逸脱・乱用にあたる」と原告側の主張を認める判断をしました。しかし任命処分の取り消しや損害賠償の請求は、「具体的な損害の発生は認められない」などとして原告の請求を退けました。

 裁判は請求を棄却された道労連側が控訴しなければ、知事の任命処分の違法性を認めた今回の判決が確定することになります。

 判決を受け、道労連は「実質的な勝利判決であり、北海道知事は直ちに偏向任命をただすべきだ」との声明を出しました。


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