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2012年12月23日(日)

2回目の国民投票

新憲法草案の賛否問う

エジプト

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写真

(写真)2回目の憲法国民投票に参加した人々=22日、ギザ(小泉大介撮影)

 【カイロ=小泉大介】エジプト新憲法草案の賛否を問う2回目の国民投票が22日、首都カイロ近隣のギザなど17県で行われました(1回目はカイロなど10県で15日に実施済み)。全体の投票結果の大勢は23日にも判明する見込みですが、すでに不正を理由に1回目投票のやり直しを求める声が多数上がっており、結果の正当性をめぐる混乱は不可避の状況です。

 ギザの投票所で反対票を投じた主婦のオフラト・アンマルさん(45)は、「女性の権利が明記されていない憲法を認めるわけにはいきません。賛成票が多くなれば、モルシ大統領の独裁政治に信任を与えることになってしまう。なんとか拒否したい」と力を込めました。

 男性公務員のオムラン・アブデルファタさん(52)は「国民がいがみあっている限り政治が前に進まない。早く憲法を制定して国を安定させることが大事で、内容に問題があるなら新しい議会で議論して改定すればいい」と語りました。

 今回の国民投票では職能団体「裁判官クラブ」が大統領の強権政治に抗議し投票監視を拒否しています。2回目はさらに国務院も裁判官派遣のボイコットを表明するなど、不正がさらに拡大する懸念が広がっています。

 投票日前日の21日には、北部の主要都市アレクサンドリアで憲法草案賛成派と反対派のデモ隊が衝突し、保健省によれば77人が負傷する事態も発生しました。


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