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2012年12月20日(木)

“偽りの国民投票”

反対派デモ 法相が不正調査表明

エジプト

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(写真)大統領宮殿前で憲法国民投票のやり直しを訴える人々=18日、カイロ(小泉大介撮影)

 【カイロ=小泉大介】エジプト新憲法草案の賛否を問うために実施された1回目の国民投票(15日)をめぐり、メッキ法相は18日、人権団体などが告発していた不正の調査を行うと表明しました。一方、憲法草案反対派は同日もデモを継続し、1回目投票のやり直しと草案否決の声を上げました。

 1回目投票での不正に関しては、偽裁判官による監視や、賛成派による投票所内での誘導行為など数千件に上るケースが指摘されています。

 これを受け、首都カイロ中心部のタハリール(解放)広場や郊外の大統領宮殿前では18日夜、憲法草案に反対する統一組織「国民戦線」などの呼び掛けでデモが取り組まれました。

 妻や娘と大統領宮殿前に駆け付けた男性医師のモハメド・サミルさん(39)は「モルシ大統領を支持するイスラム主義者がつくった憲法草案と偽りの国民投票には断固反対です。大統領が国民の声に耳を傾けないなら、ムバラク前大統領と同じ運命をたどるでしょう」と力説。女子学生のオラ・ファフミさん(20)も「現在の憲法草案はきっぱり否決して、すべての国民を代表する草案をつくり直すしかありません」と語りました。

 裁判官の職能団体である「裁判官クラブ」は大統領の強権支配への抗議から憲法国民投票の監視活動を拒否しています。18日には、1回目投票に裁判官を派遣した国務院も22日の2回目投票はボイコットすると表明するなど、国民投票の正当性が揺らぐ事態が相次いでいます。


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