2012年12月16日(日)
国民投票始まる
軍・警察、各10万人を配置
エジプト
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【カイロ=小泉大介】エジプトの新憲法草案の賛否を問う国民投票が15日、首都カイロや第二の都市北部アレクサンドリアなど10県で実施されました。残りの17県は22日投票となります。草案をめぐり賛成派と反対派が投票日直前まで激しい攻防を繰り広げてきたことから、「革命」後の国づくりを占うものとして投票結果に内外の注目が集まっています。
カイロ・ザマレク地区の投票所には午前8時の開始前からすでに長い行列ができていました。
反対票を投じた有名女優のサミラ・アフメドさん(74)は、「私たちは民主的な国づくりのために革命を支持したのであって、エジプトを新たな独裁者による宗教国家にするためではありません」と語りました。
一方、賛成した男性会社役員のアイマン・アルカマリィさん(54)は、「草案に不満の部分もあるが、大事なのは、早く制定して国を安定させることではないかと思う」と述べました。
投票日当日には軍と警察が各投票所の安全を確保するためとして、それぞれ10万人以上の部隊を配置して警戒態勢を敷きました。