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2012年12月13日(木)

国民投票撤回へ10万人

大統領支持派も対抗デモ

エジプト

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(写真)憲法国民投票撤回を掲げ行進しながら大統領宮殿へ向かう人々=11日、カイロ(小泉大介撮影)

 【カイロ=小泉大介】エジプトの首都カイロの大統領宮殿前で11日、モルシ大統領の憲法制定強行の姿勢に抗議し、今月15日に実施予定の憲法国民投票の撤回を求めるデモが取り組まれ、約10万人が参加しました。この日は大統領支持派も首都で同規模のデモを行うなど、対抗する姿勢を鮮明にしました。

 11日には裁判官の職能団体である「裁判官クラブ」が会見で、国民投票の監督業務拒否を決定したと表明し、全国の9割の裁判官がこれに従うだろうとの見通しを示しました。大統領の強権的支配への抗議の意思を示したものですが、裁判官の監視がなければ、投票が予定通り実施されたとしても、結果の正当性が大きく揺らぐ事態となります。

 イスラム主義者による新憲法草案の起草に抗議する大統領宮殿前のデモに加わった男性エンジニアのモハメド・アリさん(37)は、「起草にはすべてのエジプト人の代表が参加しなければなりません。エジプトは一部の勢力のものではなく、すべての国民のものです。何としても投票を撤回させたい」と力説しました。

 一方、モルシ大統領の出身母体であるイスラム主義組織のムスリム同胞団は全国からメンバーを動員して宮殿近くのモスク(イスラム教寺院)前でデモを行い、「憲法に『賛成』を」などと気勢を上げました。


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