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2012年12月8日(土)

総選挙必勝 志位委員長の訴え

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 日本共産党の志位和夫委員長が7日、総選挙必勝へ党本部で行った緊急の訴えは次の通りです。


写真

(写真)総選挙必勝へ緊急の訴えをする志位和夫委員長=7日、党本部

 みなさんおはようございます。党内通信をごらんの全国のみなさんにも、心からのあいさつを送ります。連日の奮闘にまず心からの敬意をのべるものです。(拍手)

 総選挙は、あと9日間のたたかいとなりました。これからが勝負のときであります。私たちは、本日朝、常任幹部会を開きまして、総選挙の躍進のための緊急の訴えをこういう形で行うことにいたしました。

選挙戦の様相をどうとらえ、どういう構えでたたかうか

 まず、お話ししたいのは、今回の選挙戦の様相をどうとらえ、どういう構えで、あと9日間をたたかうか、についてであります。

国民の真剣な模索と探求が、最後まで続く選挙

 今回の総選挙には、これまでにない特別の様相があります。一言でいって、この間の一連の政治的体験を経て、国民の多くが、真剣な模索と探求を行っていますが、これが最後まで続く選挙になると思います。

 ある識者は、「有権者は『民主党がだめだから自民党に』とか、『民主だけでなく自民もだめだから第三極に』というような単純な発想ではいけないと感じ始めている」とのべていますが、私は、その通りだと思います。国民が真剣に考え、模索し、探求している。これは最後まで続くでしょう。すなわち、きわめて流動的な状況が、最後の瞬間までつづく選挙になるでしょう。これが、この選挙戦のこれまでにない特別の様相であります。

 メディアは、昨日、選挙についての世論調査の結果をいっせいに発表しました。その最大の特徴は、共同通信の調査の場合、まだ「決めていない」との回答が小選挙区で56%、比例代表で48%――要するに半分の国民が決めていないというところに最大の特徴があるのです。国民の6割が「決めていない」と答えたという調査もありました。

 しかも、特定の政党の支持を答えた人も、それは決して固定的なものではありません。たとえば「自民党支持」と答えた人、この人たちは自民党に日本の政治を変える強い期待を託して支持すると答えたでしょうか。多くの人たちは、民主党政権のあまりのひどさを経験して、「やむをえず」というものではないでしょうか。ですから、自民党支持という人であっても、働きかければどんどん変わっていきます。実際に、そういう経験は全国でいたるところにつくられています。

 自民党支持だという人には、だいたい自民党が、3年3カ月前に、なぜ政権を追われたのかを思い出してもらおうではありませんか。反省どころか、いっそうひどい方向に日本を導こうとしていることを、大いに語ろうではありませんか。そしてこの政治の対極に位置する日本共産党の政策と値打ちを大いに語ろうではありませんか。そうすれば、どんどん変わっていきます。いくらでも変わりうる。

これまでの選挙と違い、押し返せない逆流も、突破できない壁もない

 これが、これまでの選挙との大きな様相の違いであります。思い起こしてみますと、2003年の総選挙では「二大政党の政権選択」という激流が起こりました。2005年の総選挙では「郵政民営化」という激流が起こりました。前回、2009年の総選挙は、「政権交代」という激流が起こりました。これらの激流は、わが党の前進にとって、重大な障害になりました。なかなか難しい選挙をたたかってきたものだと思います。

 しかし、今回は、わが党の力で押し返せない激流というのはないし、突破できない壁もない。これが今度の選挙の特徴なのであります。

メディアの妨害に惑わされず、自力で躍進への道をひらこう

 その点で、率直にいいますが、メディアの世論調査の報道の仕方には大きな問題があります。だいたい、まだどの政党がどんな政策を出しているのか、政党の性格すら見当もつかないような段階で、選挙の大局がすでに定まったかのような報道をする。報道というより宣伝をする。自分たちの世論調査でも、「まだ決めていない」との回答が多数なのに、もう結果は出たといわんばかりの宣伝をする。選挙が始まる前は、「第三極」の動きを無批判に垂れ流す「政局報道」に終始して、真の争点を覆い隠し、選挙がいざ始まったら、もう結果は出たといわんばかりの宣伝をやる。これは、あまりに無責任なメディアの姿勢といわねばなりません(拍手)。世論誘導と言われても仕方がないものであります。

 私たちは、日本の巨大メディアの体制擁護の深い堕落の実態について、「綱領・古典の連続教室」の講義のなかでも明らかにしてきましたが、支配勢力と一体化し、権力と癒着した勢力による、事実上の選挙妨害としか言いようのない宣伝に、私たちは負けるわけにはいきません。(拍手)

 みなさん。たたかいは、文字通りこれからであります。私たちは、これまでの選挙で、「選挙は、最後までがんばりぬいたものが勝利をつかめる」、それが鉄則だといつもいってきました。しかし今回の総選挙こそ、この鉄則が、まさに鉄則中の鉄則になる。このことを強調したいのです。今度の総選挙は、文字通り、最後の一瞬までがんばりぬいたものが勝利をつかむことができるのであります。

 勝敗を決めるのは世論調査ではありません。メディアの報道に惑わされることなく、すべての党員のみなさんが、後援会員のみなさんとともに立ち上がり、底力を出してたたかいぬけば、あと9日間の奮闘によって、勝利への道を必ず切り開くことができます。ここにおたがいに自信と確信をもって、自力で、日本共産党躍進の「風」をつくり、流れをつくりだして、必ず「650万、議席倍増」を実現しようではありませんか。(拍手)

政治論戦の「面白さ」を伝え切り、燃えるような総決起をかちとろう

 すべての党員と後援会員が立ち上がるうえで、何が大切でしょうか。

 私は、この総選挙の政治論戦の面白さを、みんなに伝えきり、「こんなに面白い選挙をたたかわなくてどうするのか」と、心に灯をともし、燃える状況をつくりだすことが、最大のカギとなっていると思います。4点ほど申し上げたい。

日本共産党がかねてから訴えてきた問題が、実際の選挙の大争点に

 第一に、今度の総選挙では、日本共産党がかねてから争点として打ち出してきた問題が、現実の選挙戦の争点になっています。消費税、原発、TPP、米軍基地、憲法――どれもが、私たちがかねてから総選挙の大争点として、国民に問いかけてきた問題ですが、それがそのまま現実の選挙戦の大争点になっています。

 私は、公示日のNHK党首インタビューに出演して、質疑に答えましたが、各党に問われたのは、「消費税」と「TPP」で「○」「×」「△」で態度を示してほしいというものでした。原発について、どういう態度をとるかを、書いてほしいというものでした。日本共産党は、もちろん明瞭で、消費税増税「×」、TPP推進「×」、原発は「即時原発ゼロ」とスカッと書けるわけですが、公示日の最初の党首インタビューのときに、私たちが争点としてきた問題について、すべての党の党首が態度表明を迫られる。わが党が提起してきた論点が、いやが応でも各党に問われる選挙戦になっているではありませんか。

 そして、これらの争点について、わが党は、選挙前から、あらゆる分野で解決の方策を示した「提言」――「改革のビジョン」を発表し、それぞれについて語り慣れて、身につけたうえで選挙戦に入っているわけですね。

 この点で、思い起こしますと、2005年の「郵政選挙」などは、なかなか大変だったと思うんですよ。突如として、「郵政民営化」という国政の本当の中心争点ではない問題が、最大の争点であるかのように押しつけられて、選挙戦が始まりました。そうなりますと、私たちもこの問題について勉強をしないと論戦をやっていけません。ですから、あのときは、選挙戦になって、いそいで勉強しながら、この問題についても語りながら、さらに国政の大問題はこうだという論戦をやったことを、みなさんご記憶だろうと思います。

 今回の総選挙は、こういう選挙とは違うわけです。つまり、みなさんがこれまでずっと語ってきたことを、情勢の展開に即して、大いに語っていけばいい。語り慣れたことを、自分の言葉で語っていけばいい。こういう形で選挙戦に入ってきたというのは、これまでにない本当に面白い状況だと私は考えます。

 ただ一つ、ここで、私たちが見ておかなければならないのは、巨大メディアというのは、こうなっても「争点隠し」をやろうとするということです。いま巨大メディアは、「政権の枠組み」が今度の選挙の最大の争点だというキャンペーンです。まず第一に、「民主か、自民か」が問われる。第二に、「第三極」の動向が焦点だと。性懲りもなく、新たな「争点隠し」の作戦をやろうとしていますから、これは軽視できません。しかし、同時に、そういうメディアであっても、国政の中心問題で、政策の問題を各党に問わなければならない。問わざるを得ないのです。そこまで、私たちが打ち出してきたことが争点になっているというのは、これは本当に面白い状況だと、私は思います。

 いま、テレビ各局で「注目小選挙区」の特集というのがやられています。それを見ますと、多くの場合、日本共産党の小選挙区の候補が登場して発言していますが、全体として私は堂々たるものだと思います。多くの同志が、政策を自分のものにして、自分の言葉で語っている。これはやはり、かねてから語り慣れてきた問題だから、語れるのだと思うんですよ。これは非常に大切なことだと思います。

 この努力を、さらに発展させることを、候補者のみなさんに、心から呼びかけたいと思います。候補者をはじめ、宣伝戦の先頭に立つ同志は、党の政策や主張を、自分の言葉で、自由闊達(かったつ)に語ってほしい。メモに頼るのでなくて、自分の言葉で語ってこそ、その人の確信が聴衆に伝わっていき、党の主張や政策への信頼がわいてきます。比例代表はもちろん、小選挙区も文字通り1票を争う選挙です。とくに候補者のみなさんには、日々、その点での努力をさらに強めることを、訴えるものであります。

いま訴えている政策・党の値打ちは、日本共産党にしか語れない内容

 第二は、いま日本共産党が選挙戦で訴えている内容は、政策問題でも、党の値打ちについても、日本共産党にしか語れない内容だということです。同時に、それを語っても、どの問題でも、国民のみなさんに違和感なく受け止められ、語れば語るだけ共感が広がるという状況があるということです。

「二つの政治のゆがみを正そう」という訴えについて

 たとえば、わが党は、この総選挙の大きな打ち出しとして、「60年間続いてきた自民党型政治の二つのゆがみを正そう」ということを訴えています。もちろん、この訴えをするときに、「アメリカいいなり」「財界中心」という「二つのゆがみ」が、どのような形で具体的に表れているのか、その行き詰まりがどんなものなのか、国民の実感にそくしてよく分かる形で示していく工夫をお互いにはかりたいと思います。

 ただ同時に、こういう文字通り大きな改革論を、この選挙で正面から語っているのは、日本共産党だけではありませんか。民主党にも、自民党にも、もちろん語れません。あれこれの「新党」にも語れません。維新の会も、「グレートリセット」、「既得権益の打破」などといっていますが、アメリカと財界の異常な特権的構造には、指一本触れられないではありませんか。

 そういうなかで、日本共産党はまさに日本の政治の根本問題を語っている。そして、「二つのゆがみを正す」という大きな改革論を正面から語っても、国民に違和感なく受け止められ、「そこに問題があったのか」という共感が広がります。

 私たちのこの主張は、党の綱領路線そのものなのですが、それが国民に違和感なく受け止められる根本には、綱領路線と情勢とがいよいよかみ合ってきたという客観的情勢の進展があるということを、大いに確信をもってがんばろうではありませんか。(拍手)

「消費税に頼らない別の道がある」――増税反対論が国民的説得力をもつ

 消費税問題で、大増税反対とともに「消費税に頼らない別の道がある」ということを、堂々と訴えているのも日本共産党だけであります。この内容についても、たとえ短い時間であっても、スローガンだけにせず、「まず富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革を行います。同時に、国民の所得を増やす経済改革で、大企業の260兆円の内部留保を社会に還元し、経済を成長させ、税収を増やす。この二つの改革を進めれば、消費税に頼らなくても、社会保障の充実と財政危機打開の道は開かれます」、というような説明のいろいろな工夫はお互いにやっていきたいと思います。

 同時に、こういう「別の道」を堂々と示している政党は、日本共産党をおいてほかにはありません。そして、ここまで言ってこそ、増税反対論が、国民的な説得力をもつわけですが、それを言える党は日本共産党をおいてほかにはありません。ここに大いに自信をもって選挙戦をたたかいぬこうではありませんか。(拍手)

「即時原発ゼロ」――70年代から原発の危険性を批判し続けた党として

 原発問題で、私たちが大いに自信をもつ必要があるのは、日本共産党が、1970年代から国会の場で、原発の持つ危険性について、あらゆる角度から具体的に指摘、批判、告発をしてきた唯一の政党だということです。その土台の上にいまの政策をつくっているということです。

 私たちはいま、「即時原発ゼロ」という提案をしていますが、これを日本共産党が率先して打ち出し、その政策的先駆性が日々際立ってきているのが、重要な特徴であります。この問題では、「即時ゼロ」こそが、最も現実的であり、最も責任ある方針であり、そして実現可能な方針だと、「三拍子」そろった方針だということを、具体的に広い国民に伝えていく努力が大切だと思います。

 ある世論調査では、「即時ゼロ」を求める国民のなかでの日本共産党の支持率は第1位となっています。ただ、「即時ゼロ」というのは、まだ国民の多数になっているとはいえません。そういうもとでこれを多数にしていく努力をつくす。「即時ゼロ」こそが唯一の解決の合理的な道であることを広く伝える。そして、そういう世論が広がれば広がるだけ、この問題でも日本共産党がのびていく条件が広がっていくということに、大いに自信をもってがんばろうではありませんか。(拍手)

憲法問題――多くの人々の危惧にこたえ、憲法擁護の論陣を張る党

 憲法問題が、大きな争点となっています。この前、日本記者クラブの党首討論会にでましたら、きな臭いにおいがただよってきまして、私は、最後の発言で、憲法改定の危険への警鐘と批判の発言をしました。

 主要政党のなかで、憲法9条改定の本質が、「海外で戦争をする国づくり」にあること、そしてそれがいかに世界の流れに逆行し、こんな道をすすんだら日本はアジアで生きていけなくなること、このことを語っている政党は、日本共産党であります。

 自民党、民主党、維新の会、未来の党などが、そろって憲法改定のきな臭い主張を展開し、多くの人たちが危惧の念を深めています。「これはあぶないぞ」――こういう思いをもたれている方がたくさんいらっしゃると思います。日本共産党の憲法擁護の論陣というのは、反戦平和を貫いてきた党ならではのものとして、街頭で訴えていても、今の危険な流れの台頭を憂え、危惧を持っておられる人たちの気持ちにぴったりあうものとして、強い反応が返ってきます。ここでも日本共産党ならではの論戦を、いま展開しているということに大いに自信をもって、がんばろうではありませんか。(拍手)

政党としての値打ち――「党名を変えなくて良かったですね」

 私たちは、今度の選挙では、党の政策的主張とともに、政党としての日本共産党の値打ちについても、まるごと大いに語ろうと呼びかけ、その努力をはかっています。

 政党乱立のなかで、日本共産党の「筋を通す」党としての値打ちが、どんどん光ってくるという新しい条件があります。そのなかで、日本共産党ならではの値打ちを、お互いに工夫して大いに語ろうではありませんか。

 「政党助成金を、憲法違反の制度として受け取っていない、受け取りを拒否し、撤廃を求める党」ということは、文字通り日本共産党にしかいえないことです。これは、多くの国民のみなさんの気持ちとぴったりあう、日本共産党の値打ちであります。

 「90年の歴史で試された党」――この党の値打ちは、他の党が逆立ちしても、言えるものではありません。日本共産党だけがいえる話であります。

 『週刊朝日』の今週号で、識者の座談会がやられていまして、松原隆一郎東大教授がこういっています。「共産党の寸評は『党名変えなくてよかったですね』かな。我々はずっと党名を変えなさいと主張してきましたが、新党がポコポコ生まれて党名がコロコロ変わる現状を見ると、変えなくて正解でした。すいません」(笑い、拍手)。党名の問題でも、訴えやすい状況が生まれているわけですね。

日本共産党ならではの内容を、広く伝え切れば、必ず躍進への道は開かれる

 私たちが、いま語っている内容というのは、日本共産党でしか語れないものです。そういう内容を、紋切り型でなく、自分の言葉で、説得力をもって語る。そのメッセージが国民に広く伝われば、必ず躍進への道を開くことができます。

 実際に、私が、全国各地で訴えての実感は、今度の街頭演説は、拍手がおこるだけでなく、声援がどんどんおこるんですよ。声援がおこるところは、どこかなと思って聞いていますと、やはり日本共産党にしか言えないことを、ズバリといったところで、「そうだ」という声援がおこってきます。そして聞いてくれる方々の輪もどんどん広がる状況があります。

 みなさん。この選挙は、日本共産党ならではの主張を、みんなが誇りをもって語れる選挙であります。そして、それを説得力をもって語れば、広い国民の気持ちにも響き、深い共感を広げていくことができる選挙です。ここにも確信をもって、がんばりぬこうではありませんか。(拍手)

これまで党とは距離のあった新しい方々から、党への強い期待が広がる

 第三は、こんどの総選挙というのは、これまで党とは距離があった、新しい方々が、党への強い期待を寄せてくれている、そういう期待が広がるなかでの選挙戦になっているということです。

 たとえば、TPP反対でともにたたかってきたJAグループから、日本共産党への強い期待があちこちで語られております。

 私自身の経験でも、山梨県・甲府の演説会にいきましたら、JA山梨の廣瀬会長から、たいへん温かい激励のごあいさついただきました。しかも、「TPP反対で一緒にがんばりましょう」というだけではないのです。「90年の歴史の中で一貫して主義、主張を変えていないこと」、「政党助成金を共産党だけが受け取っていないこと」、これらに注目していただいて、いまの政党の離合集散のなかで、日本共産党の姿勢は立派だと、そこまで信頼と共感を語っていただきました。

 公示翌日、東北に応援にうかがいますと、青森県のJAグループは、日本共産党の高橋ちづ子比例候補と、県内四つの全小選挙区で、日本共産党の推薦を決めてくれた、ということであります(拍手)。うれしいニュースであります。

 昨日、北海道に応援にうかがいますと、JAそらち南では、北海道10区の日本共産党の小選挙区候補を支持するとのメッセージを送ってくれたとの話でした。比布(ぴっぷ)の農協でも、わが党のはたやま和也比例候補の応援をしてくれると聞きました。北海道でも、大きな変化が起こっていることを、実感したしだいです。

 「即時原発ゼロ」でともにたたかってきた人たちからも、期待の声が寄せられています。もともと私たちの「即時原発ゼロ」の提言というのは、「原発なくせ」「ただちになくせ」「とっととなくせ」と一緒にコールするなかで、その人たちの気持ちをくみ上げながら、政策化していったものです。一緒にたたかいながらつくりあげてきた政策を掲げる党として、共感が広がり、期待が広がっています。

 「原発のない未来のために――あなたはどの政党を選択しますか」というキャンペーンを首都圏反原発連合のみなさんが行い、ポスターも立派なものが張られております。このポスターで、「脱原発」で、最も高い評価がついているのはわが日本共産党であります。

 こんなに、新しい人たちの期待が広がるもとでの選挙もないではないですか。期待にこたえる結果を出そうではありませんか。(大きな拍手)

他の党――訴えるべきものをもたず、国民が聞きたいことは語らない

 第四に、他の党といえば、訴えるべきものをもちません。民主党は、「昔の古い政治にもどすな」の連呼です。自民党は、「日本を取り戻す」ということだけを反省なく言うだけです。維新の会は、政策そのものが、代表と代表代行で違います。日替わりメニューで、どんどん変わっていく、混乱状態です。

 そして、これらの党は、本当に国民が聞きたいことについては、語っていません。消費税増税をすすめた民主・自民・公明は、3人の党首とも、公示第一声で、消費税の「し」の字もいわず、「増税隠し」で選挙をやりすごそうとしています。

 TPPについても、公示日のNHKの党首インタビューで、民主、自民、公明、維新、そろって「△」をつけました。本音は推進なのですが、「○」ともいえず、かといって「×」もつけられず、「△」をつける。しかし、この「△」をつけた瞬間にわかる人にはわかってしまうわけです。「△」というのは、「条件付き賛成」ということですから。

「今度の選挙は面白い」――この実感を、どんどん広げよう

 いくつかの点を、お話ししましたけれども、こうしてみますと、こんなに面白い、訴えがいのある選挙はないのではありませんか。

 私たちは、「攻めに攻める選挙にしよう」ということを合言葉に、この選挙をたたかっていますが、そういう選挙にできる条件がありますし、現にそういう論戦が展開しています。ですから、私は、このチャンスをものにできなくて、いつ勝てるのか、というのがいまの状況だと思うのです。

 すでに立ち上がっている同志のみなさんは、今度の選挙のこうした面白さを、みんなが感じておられると思うんですよ。だから、どこへうかがってもたいへんに元気です。街頭演説でも、かけ声がどんどんかかってくる。すでに立ち上がっている人は、「今度の選挙は面白い」、とみんな思っている。

 私は、心から訴えたい。すでに立ち上がっているみなさんは、「今度の選挙は面白い」という実感を持っておられると思うんですけど、その気持ちを、全党のみなさん、後援会のみなさんに、ぜひ伝えてほしい。そのことによって、文字通り全党決起、全後援会決起の燃えるような状況をつくりだそうではないかということを心から訴えたいと思います。(長い大きな拍手)

躍進という結果を出すためには、どうしてもここで大飛躍が必要です

 選挙戦のとりくみの現状は、宣伝でも、対話・支持拡大でも、全党のみなさんの努力によって、変化がおこっています。ただ、躍進という結果を出すためには、どうしてもここで大飛躍をつくることが必要です。今日から、日々、大飛躍をどんどんつくりだし、担い手を広げに広げ、末広がりに決起が広がり、飛躍が広がるという選挙にしていく必要があります。そのためにありとあらゆる努力を行うことを、心から訴えたいし、お願いしたいと思います。

 残りは9日間です。泣いても笑っても9日間です。そろそろ瞬発力を発揮してもいい時期に来ているのではないでしょうか(笑い、拍手)。寸刻を惜しんで、「やるべきことをやりぬいて」、勝利をみんなの手でつかもうではありませんか。(拍手)

大飛躍をつくりだす条件を、みんなの力でつくってきたことに自信をもって

 そして私が、強調したいのは、いま対話と支持拡大でも、大飛躍をつくりだす条件や土台を、みんなの力でつくってきているということです。たとえば、「しんぶん赤旗」号外は、すでに2600万部を配布しました。2種類の号外を一枚残らず配布するとともに、「号外を読んでくれましたか」と声をかけ、どんどん対話を広げていこうではありませんか。

 それからみなさん。1千万余の選挙はがきは、みんなの努力で、今日、明日にも、発送が終わります。住所も宛名もわかっているわけですから、その方々に総当たりをすれば、「1千万対話」を一気に突破して、対話を青天井に広げる、そういう条件はみんなの力でつくってきた。

 さあ、大飛躍をつくる。大爆発をつくる。その時期に、いま私たちはきているのであります。

 5中総決定では、2中総以来の全党の努力を実らせようということを強調しました。2010年の参議院選挙の教訓を踏まえて、私たちは、政策的努力、党づくりの努力、みんなでこの選挙のために、あらゆる努力をしてきました。お互いに苦労をしてきました。それをみんなで思い起こして、がんばろうではありませんか。私たちの行ってきた努力に、誇りと自信をもって、がんばろうではありませんか。そうしたあらゆる努力が実るかどうかが、あと9日間のたたかいで決まります。ここまで努力してきた成果を、選挙の結果に実らせないわけにはまいりません。何としてもみんなの力で、これを実らせて、議席倍増を勝ち取ろうではありませんか。(大きな拍手)

すべての同志が、生活と活動の中心にすえて、躍進のために力をあわせよう

 最後に、親愛な全国の同志のみなさんに訴えます。

 それぞれの同志のみなさんのおかれている条件はさまざまだと思います。仕事の条件、ご家庭の条件、さまざまだと思います。しかしどの同志も、「選挙で勝ちたい」という願いは、一緒のはずです。残る9日間は、どうか総選挙躍進を、すべての同志が、生活と活動の中心にすえていただきたい。このことを心から訴えたいのです。

 心一つに、「全国は一つ」で、「比例を軸」に、日本共産党躍進のために、それぞれの条件のもとで、やるべきことをすべてやりきって、みんなで一緒に日本共産党躍進という結果を出そうではありませんか。(大きな拍手)

 私も先頭に立ってがんばりぬく決意を申して、訴えとします。みなさん。ともにがんばりましょう。(大きな拍手)


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