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2012年11月30日(金)

大飯停止求め提訴

京都地裁に 近畿5府県など1109人

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 関西電力大飯原発の運転差し止めなどを求め、市民らが29日、京都地裁に提訴しました。原告には京都、大阪、兵庫、奈良、滋賀などから1109人が名を連ねています。

 大飯原発1、2、3、4号機の運転差し止めや、損害賠償を求めています。訴訟の目的として、「日本に住む私たちにとってきわめて危険な原発の運転を止めさせる第一歩として、関電の大飯原発の運転差し止めを求めるとともに、危険な大飯原発を違法に稼働させ続ける国、関電の責任を問う」としています。

 呼びかけ人の「京都脱原発弁護団」の出口治男代表は記者会見で、今年6月に大飯原発が再稼働した事態を踏まえ、「安全神話に基づくこれまでの司法の判断は破たんした。活断層の新たな知見も報告された。安全性が明確でない原発の運転はただちにやめるべきだ」と強調しました。

 大阪市立大学名誉教授の宮本憲一氏は「福島原発事故の検証は不十分。政府のエネルギー政策も決まらないのに再稼働は極めて異常」と告発しました。

 京都府立大学元学長の広原盛明氏は、都市計画専門の立場から、「原発事故は、都市計画に必要な土地の資源をだめにし、未来にまであらゆる可能性を閉ざす」と訴えました。

 福島から京都に避難してきた原告の女性(47)は「故郷から引き離されるストレスははるかに強い」と発言。伏見区から夫婦で原告団に参加した男性(79)は「原発近くのマンションに兄弟が住んでいる。人ごとではない」と話しました。


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