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2012年11月30日(金)

独 再生エネ17%増 前年比

雇用 1年で1.3万人増

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 2022年までにすべての原発の稼働完全停止を決定したドイツで、今年も風力や太陽光などによる再生可能エネルギーによる発電量が着実に増えています。

 ドイツ環境省や経済省、民間などでつくる「再生可能エネルギー作業グループ」(AGEE)が10月末に発表したもの。それによると、第1四半期から第3四半期までの再生可能エネルギーの発電量は、1061億キロワット時で、昨年同時期の909億キロワット時よりも17%増えました。

 太陽光発電の伸びがもっとも大きく、昨年の165億キロワット時から249億キロワット時と51%増。風力発電は7%増で350億キロワット時ですが、その中でも将来の主力といわれる洋上風力発電は18%伸びました。

 再生可能エネルギーは、発電量に暖房用の給湯などを加えた総エネルギー量でも昨年同時期に比べ10%増え、2467億キロワット時となっています。

 ドイツでは、再生可能エネルギーの発電量の割合は1998年に4・7%だったものが、05年に初めて2桁を超え10・2%。10年には16・4%と着実に増加、11年には20・3%となっています。

 これに対して、原発は福島第1原発事故直後に17基中8基の稼働を停止し、その発電量の割合は10年の22・4%から翌年は17・7%に低下しています。

 ドイツ環境省がまとめたところによると、再生可能エネルギーによる11年の発電量は1231億キロワット時。この分野での雇用者数は増加が続いており、11年は前年より1万3200人増で、38万1600人となりました。

 また、再生可能エネルギー利用により、温室効果ガスのCO2の発生量を11年には、年間1億3000万トン削減することができたとしています。


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