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2012年11月26日(月)

トヨタ 大リコール 国交省に苦情来ていた

ハンドル操作不能 メーカー任せに批判の声

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 トヨタ自動車(豊田章男社長)は、かじとり装置に欠陥があるとして、プリウス、カローラなど9車種150万台のリコール(回収・無償修理)を発表しましたが、国土交通省にも「ハンドルが操作できない」など同種苦情が、2005年から15件寄せられていたことが25日までに分かりました。


05年から15件

 同省が開設する「自動車不具合情報ホットライン」には自動車ユーザーからさまざまな苦情が寄せられ、インターネットで閲覧できます。

 同省は収集した情報を分析して、メーカーがきちんとリコールしたり、メーカーのリコール隠しを防ぐために活用するとしています。

 検索可能な2001年4月〜12年9月までの期間、リコール対象9車種、「かじとり装置」に絞って検索すると、合計77件の苦情があり、内リコール対象「型式」に一致するものは15件ありました。

 内訳はプリウス49件(内、リコール対象型式4件)、ウィッシュ5件(同2件)、アイシス5件(同2件)、カローラ14件(同6件)、アレックス2件(同1件)、カローラスパシオ2件でした。

 ユーザーは「低速走行中ハンドル付近から異音がした」「右カーブでハンドルが操作できなくなった」などと申告しています。

 これらの苦情がリコール実施に役立てられているのか? 同省リコール監理室は「事象が危険または多発している場合、メーカーに原因調査を依頼し文書で回答を求めている」といいますが、今回、トヨタに調査したかどうかは「答えられない」としています。

 自動車問題に詳しいジャーナリストの五代領さんは「『走る、曲がる、止まる』という自動車の基本動作にかかわる大規模リコールだ。危険な車はすぐに止める必要がある。国交省はメーカー任せにするのではなく、ユーザーからの苦情を分析し積極的に調査に乗り出してほしい」と話します。

 本紙は10年3月7日付「走行中『ハンドル動かない』プリウスユーザーが告発」の記事で、ユーザーの恐怖体験を載せ危険を訴えていました。


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