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2012年11月22日(木)

総選挙必勝 全国いっせい決起集会

志位委員長の報告

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 総選挙での躍進にむけて、20日夜、日本共産党本部と全国の会場を結んでおこなわれた「総選挙必勝 全国いっせい決起集会」での志位和夫委員長の報告を紹介します。


写真

(写真)全国いっせい決起集会で報告する志位和夫委員長=20日、日本共産党本部

 親愛な全国の同志のみなさん、こんばんは。みなさんの日夜を分かたぬ奮闘に心からの敬意をのべるとともに、熱い連帯のあいさつを送ります。

 私は、全国いっせい決起集会への報告をおこないます。

 衆議院選挙の公示日まで13日間、12月16日の投票日まで25日間となりました。いよいよこれからの一日一日は、勝敗を分ける歴史的な日々となります。

 まず、冒頭に、全党と後援会の力を一つに集め、「650万、議席倍増」という躍進を必ず果たすために、大奮闘する決意を、みんなで固め合おうではありませんか。(拍手)

 総選挙をたたかう方針については、4中総決定と5中総決定、11月16日の常任幹部会の訴えですでに明らかにされています。

 私は、それらを前提において、総選挙の歴史的意義と政治対決の構図、日本共産党躍進の条件、躍進のために何をなすべきかについて、報告します。

1、総選挙の歴史的意義と政治対決の構図について

 報告の第一の主題は、総選挙の歴史的意義と政治対決の構図についてであります。

60年間続いた自民党型政治を断ち切る改革に踏み出す選挙に

民主党政権はなぜ無残な失敗をとげたか 

 まず総選挙の歴史的意義をどうとらえるか。

 私たちは、今回の総選挙を、60年間続いた「アメリカいいなり」「財界中心」という「二つの害悪」を特徴とする自民党型政治を断ち切る改革に踏み出す選挙と位置づけてたたかいます。

 民主党政権がなぜ無残な失敗をとげたか。この政権の失敗については、数々の失政、誤算、無能が指摘されています。しかし、この政権の失敗は、個々の失政や無能だけに尽くせない問題があります。「アメリカいいなり」「財界中心」という自民党型政治に縛られ、そこから抜け出す立場も意思ももたなかった。ここにこそ失敗の最大の原因があることは、3年間の事実によって証明されたのではないでしょうか。

日本共産党の歴史的出番の時代がやってきた 

 そして、ここで強調したいのは、いま、古い自民党型政治そのものが、60年を経過して崩壊的危機に立ち至っているということであります。

 「アメリカいいなり」「財界中心」という自民党型政治はいつから始まったのか。そのルーツをたどりますと、1952年の日米安保条約の発効にゆきつきます。ちょうど60年前に、このレールが敷かれ、ずっとそのレールを走ってきたのが日本の政治でした。

 60年の歴史を概観しますと、かつては、自民党なりに、大企業本位のものであったとしても、国民に「展望」を語った時期もありました。1960年代、池田内閣が「所得倍増政策」を語り、70年代、田中内閣が「日本列島改造計画」を語ったこともありました。どちらも国民との間に激しい矛盾を引き起こしましたけれども、それでもこの時代には、まだ自民党は、彼らなりの「展望」を語ったものでした。

 ところが、今日ではどうでしょう。「アメリカいいなり」と「財界中心」という自民党型政治という古い政治の地盤に立つ限り、経済でも、外交でも、日本の直面する問題に、何一つ答えを出すことができなくなっているではありませんか。国民に何一つ、展望も、希望も、語れなくなっているではありませんか。そこまでこの古い政治が行き詰まり、腐り果て、耐用年数が尽き果ててしまったというのが、日本の政治の現状であります。

 いよいよ、60年間続いた自民党型政治を断ち切る本物の改革にとりくむときがやってきました。その仕事を担える政党は、日本共産党しかありません。まさに、日本共産党の歴史的出番の時代がやってきました。同志のみなさん。そういう大きな歴史的視野で現状をとらえ、躍進のために全力をあげようではありませんか。(拍手)

総選挙における政党対決の真の構図、「第三極」の動きの本質について

“自民党型政治か、日本共産党か”こそ真の対決軸 

 この大きな歴史的視野に立ちますと、総選挙における政党対決の真の構図は何かが、浮き彫りになってきます。

 「アメリカいいなり」「財界中心」という自民党型政治の行き詰まった古い地盤に立つ諸政党か、この古い政治を根本から改革する日本共産党か――“自民党型政治か、日本共産党か”こそが、総選挙における真の対決軸にほかなりません。

 行き詰まった自民党型政治の主要な担い手になっているのは、自民党とうり二つの政党へと政治的に堕落した民主党、いっそうの反動化を強める自民党、「日本維新の会」など「第三極」を標榜(ひょうぼう)する勢力であります。

「維新の会」は反動的逆流の突撃隊――その野望を打ち砕こう

 この間、石原慎太郎前東京都知事が率いる「太陽の党」が、橋下徹大阪市長が率いる「日本維新の会」に合流するという動きがありました。新しい動きですので、多少踏み込んでその本質についてのべておきたいと思います。

 彼らは、「小異を捨てて大同につく」と言ってこの合流をおこないましたが、消費税増税、TPP推進、原発推進など、その中身は、古い自民党型政治そのものであります。

 くわえて、この動きは無節操な「野合」というだけではすまない重大な危険をはらんでいます。石原氏は、「命がけで憲法を破る」と公言し、教育現場への「日の丸・君が代」の無法な強制など、憲法に反する行動を平気で実行してきた人物であります。橋下氏も、憲法改定を主張するとともに、大阪市職員の「思想調査」に象徴されるように、憲法に反する暴挙を実践してきた人物であります。日本国憲法があたかも存在しないものであるかのようにふるまってきた2人が手をつないだのであります。「新しさ」を売り物にしながら、日本国憲法という日本の民主政治の基盤を覆(くつがえ)す――これこそが彼らが「大同につく」と言った本質であります。そういう、反動的逆流の「突撃隊」が生まれたことを、いささかも軽視するわけにはいきません。

 さらに、本日、日本外国特派員協会で、「日本維新の会」の石原新代表が講演し、「いまの世界で核兵器を保有してない国の発言力は圧倒的に弱い。……日本は核兵器に関するシミュレーションをやるべきで、それが一つの抑止力になる」とのべたことはきわめて重大です。被爆国として、「核兵器のない世界」への先頭に立つべき日本で、核兵器の保有をする手順を検討するというのは、言語道断であります。私は、このような政党に、被爆国・日本の政治に携わる資格はないということを、はっきり言っておきたいと思います。(「そうだ」の声、拍手)

 これらの逆流に決して未来はありません。日本共産党は、反動的逆流に恐れず正面から立ち向かい、その野望を打ち砕くために、全力をあげる決意をここに表明するものであります。(拍手)

他党と対比しながら、日本共産党の値打ちを縦横に語ろう

 5中総決定では、総選挙で日本共産党の値打ちをどう語るかについて、いくつかの角度を重視すべき内容として示しました。総選挙の政治論戦では、他党と対比しながら、日本共産党の値打ちを縦横に語るということを、お互いに大いに工夫して実践していきたいと思います。

「身を切る」といいながら政党助成金をもらいつづける党か、自前で財政を支える党か

 たとえば、野田首相は、解散の条件として、「身を切る」改革が必要だとして、衆議院の比例代表の定数削減を持ち出しました。そこで私は、解散当日の新宿での演説や、NHK日曜討論の党首インタビューなどで、比例定数削減で「切られる」のは、政治家ではなく、国民の民意であると批判したうえで、「身を切る」といいながら、年間320億円の政党助成金をぬくぬくともらいつづけることはどういうわけかと厳しく批判し、「身を切る」というのだったら政党助成金こそ撤廃すべきだと主張いたしました。(拍手)

 そして、日本共産党が、この制度を憲法違反と批判して、受け取りを拒否し続け、その総額はこの17年間で計算しますと350億円以上にのぼると紹介したところ、驚きの声があがりました。党本部ビルの建設費用が85億円ですから、350億円といいますと本部ビルが四つもたつほどのお金であります。それを拒否して、自前で財政を支えてきた。こういう熱い問題とのかかわりで、「企業・団体献金も、政党助成金も受け取らず、草の根で国民のみなさんと結びついて、自前で立派に財政を支えている政党」という値打ちを無理なく語ることもできるのではないでしょうか。

選挙目当ての「離合集散」か、1世紀近い歴史で試された「筋を通す」党か

 それから、この総選挙では、15党もの政党が選挙間際に乱立して、毎日のように党の数も変わっています。13になったかと思ったら、今日は14だそうです(笑い)。日替わりで数も変わる。メディアでも「有権者置き去りの離合集散」との批判がされる状況が生まれています。「太陽の党」などは、わずか実質5日間でなくなりました。のぼったと思ったらすぐ沈む「太陽」でした(笑い)。みんなの党を離党して「維新の会」に入党したある候補者は、「当選する確率が1%でも上がるなら」と言ったとも報道されました。

 こういう政党状況の中で、日本共産党に対して「筋を通す党」という新しい注目が集まってきています。わが党が、「筋を通す」のは、90年の歴史の裏付けがある。日本共産党は1世紀近い歴史によって試された党です。昨日今日できたような党とは違う。明日どうなるか分からない政党とも違う。安心して未来を託せる党だということを語ることも重要であります。

 同志のみなさん。自民党型政治の枠内にある党の、退廃的実態との対比で、5中総決定が強調した、「日本改革のビジョンを示し行動する党」、「反動的逆流を許さないよりどころとなる党」、「国民の選択に足る政党らしい政党」、「1世紀近い歴史で試された党」――これらの日本共産党の値打ちを、広い国民のなかに、縦横に語ろうではありませんか。(拍手)

東京都知事選――宇都宮けんじ氏を支持し、勝利のため全力をつくす

 東京都知事選への対応について、ここで報告しておきたいと思います。

 昨日、私は、「人にやさしい東京をつくる会」の宇都宮けんじさんから、正式な要請をうけ、宇都宮さんがよびかけた「四つの柱」――東京から脱原発をすすめる、人間らしく生きられるまち東京をつくる、子どもたちのための教育の再建、憲法の生きる東京――に全面的に賛同するとともに、宇都宮さんを支持し、勝利のためにともにたたかうことを表明いたしました。(拍手)

 相手候補と目される人は、自民党型政治に立つ勢力――自民党、公明党、「維新の会」、みんなの党が勢ぞろいして推すことになり、正面対決のたたかいとなります。

 宇都宮さんという素晴らしい候補者を得て、都民の大同団結で、自民党型政治の都政への押しつけを打ち破り、「やさしい東京」をつくるため、日本共産党は、広範な都民的共同の一翼をになって、勝利のために全力をつくす決意であります。(拍手)

2、躍進の条件に確信をもって、勇躍してたたかいぬこう

「いよいよ選挙だ、さあやるぞ」という決意が、全国からビンビン寄せられている

 報告の第二の主題は、総選挙で、日本共産党が躍進する条件があるのかという問題です。

 11月16日の常任幹部会の訴えは、政治的・政策的条件、国民運動との協力・共同という条件、党づくりの新たな前進という条件――三つの角度から躍進の条件を明らかにし、全党の奮闘を熱く呼びかけました。

 この訴えは、非常に積極的に受け止められています。「最もよく準備した党として選挙戦をたたかえる」「いよいよ選挙だ、さあやるぞ」という積極的な受け止めが、全国からビンビンと寄せられていることは心強い限りであります。

 今度の総選挙への同志のみなさんの思いを示す一つの象徴的な出来事を報告したいと思います。最近、わが党の神奈川県委員会に、ある女性党員から1000万円のカンパが寄せられました。この同志は、自らの思いを次のように語りました。

 「日本共産党への募金の備蓄を始めたのは20年前。自分は、共産党に1000万円募金をするのが夢でした。金額の問題ではないけれど、自分の思いが本当に託せるのは共産党だけです。自分は、仕事で毎日精も根も尽きるような厳しい状況です。子どもたちも若者も、みんな大変な状況に置かれていることを、自分は職場で毎日実感しています。今の社会を変えなくてはならないと強く感じています。だから、今度の選挙で必ず勝ってほしい。最近になって、1000万円に到達しました。うれしくなって、走ってきて、届けました」(大きな拍手)

 私は、こういう同志たちの心によって支えられている党の一員であることに、心からの誇りを感じます。そして、こうした気持ちに必ず応えねばという決意を新たにしたいと思います。(拍手)

政治的・政策的な条件――「こんなに語りやすい選挙はない」

日本が直面する問題を解決する道を明らかにした一連の政策提言

 党躍進の第一の条件として強調したいのは、政治的・政策的な条件です。

 日本共産党は、この間、「経済提言」「外交ビジョン」「尖閣問題の提言」「即時原発ゼロ提言」、衆院予算委員会での「雇用と産業の問題」の提起、5中総での「震災・災害政策の三つの転換の提案」など、あらゆる分野にわたって、日本が直面する問題を解決する道を明らかにした政策提言を打ち出し、その実現のために行動してきました。

 選挙戦の事前に、これだけの政策提言を打ち出し、すでに活用され、使い慣れているもとでの選挙というのは、かつてないと思います。

 こうした努力とあいまって、対話に踏み出したところでは、どこでも、「こんなに語りやすい選挙はない」、「やりやすい選挙はない」という声が、つぎつぎに寄せられていることは、たいへんに重要だと思います。

党綱領を土台にすれば、どんな問題でも抜本的で現実的な答えが出せる

 これらの諸提言には、いくつかの特徴があります。

 第一は、そのどれもが党綱領を土台としていることであります。すなわち、「アメリカいいなり」「財界中心」という「二つの害悪」を断ち切れば、どんな問題でも抜本的かつ現実的な答えを出せることを具体的に示してみせたということが大切な点であります。

 「経済提言」、「即時原発ゼロ提言」などは、「財界中心」の政治に正面から切り込める党ならではの提案であります。

 「外交ビジョン」は、「アメリカいいなり」の政治に根本的にメスを入れることができる党の面目躍如(やくじょ)の提案であります。

 「尖閣問題の提言」は、この点では少し性格が違っており、現在の政治の枠内であっても、外交姿勢を変えれば実現可能なものとして提起していますが、こういう提案ができるのは、侵略戦争に命がけで反対を貫いたという党の歴史が根本にあることも、強調しておきたいと思います。(拍手)

政策提言とともに実現のために行動――「提案し、行動する。日本共産党」

 第二は、わが党が政策提言をおこなうだけでなく、どの問題でも、その実現のために行動しているということであります。

 2月に発表した「経済提言」にもとづく懇談会は、日本全国でとりくまれ、幅広い方々が参加して、共感と期待を広げています。

 「即時原発ゼロ提言」は、私たちが、毎週金曜日の官邸前抗議行動などに参加するなかでみんなの声を体感しながらつくりあげたものです。抗議行動のコールというのは、「再稼働反対」「原発なくせ」「いますぐなくせ」「とっととなくせ」――こういう内容になっています。そういうコールを一緒におこなうなかで、みんなの声が、私たちの体にもしみこんで、それを政策化したというのがこの「提言」であります。文字通り行動しながらつくり、行動に生かしている「提言」であります。

 「尖閣問題の提言」についても、これを日本政府と中国政府に公式に提起するとともに、外国特派員協会などでも講演をおこない、国際的にも発信する行動をおこなっています。

 今回の総選挙の党押し出しポスターのキャッチフレーズは、「提案し、行動する。日本共産党」というものにしました。「新鮮」「斬新」「『よっしゃ!』という気迫が伝わる」など、評判になっていることはうれしいことであります(拍手)。こういうキャッチフレーズが生きるのは、すでに全党が提言にもとづくさまざまな行動を積み重ねているからにほかなりません。

自民党型勢力が国民に語るべき中身をもたないことと対比して

 第三に、日本共産党が、いかに政治的・政策的に優れた条件をもってたたかっているかは、他の党と比較しますと、きわだってきます。

 自民党型政治の枠内の勢力は、日本をどうするのか、直面する問題をどう解決するのか、展望を語れないだけではありません。そもそも国民に語るべき中身そのものがないではありませんか。

 民主党が、もっぱら言っているのは「昔の古い政治に戻さない」ということですが、自民党とうり二つの「昔の古い政治」に戻してしまったのはいったい誰なのか。「世襲政治はだめ」を最大の争点にするなどとも言いだしましたが、自民党に「最初の民主党政権の首相は世襲ではないか」と「反論」されて、両党の泥仕合となっています(笑い)。「二大政党」といいながら、そういう低水準の「論争」しかできないというのは、あまりにも情けないではありませんか。

 一方、自民党は、すっかり「政権党」になった気分で、「日本を取り戻す」と言っていますが、自民党の悪政を「取り戻され」たら日本がたいへんであります。自分がやってきたことへのひとかけらの反省もないままに「取り戻す」というだけの党に、未来がたくせるか、ということを言いたいと思います。

 「維新の会」は、「野合」だと批判されて、「民主党や自民党の方が野合ではないか。みんな意見が一緒なら北朝鮮と同じになる」などと開きなおっています。橋下氏は、昨日の大阪の演説で、「必要なのは政策を語ることではない。行政組織を動かして実行できるかどうかだ」とまで言いました。“政策なんかどうでもいい”と、そこまで言ってはおしまいです。「黙って俺に従え」という本性をむきだしにした演説であります。

 こういう諸党と対比してみると、いかに日本共産党が、責任ある政策提言を明らかにし、誠実に国民と語りあっているかは、いっそう歴然としてくるではありませんか。(拍手)

 同志のみなさん。「提案し、行動する。日本共産党」の姿を、広く国民に伝え切り、日本共産党の魅力を伝え切る仕事に、知恵と力をつくしてとりくもうではありませんか。(大きな拍手)

国民運動との共同という条件――「原発ゼロ」でも「TPP」でもさらに新しい変化が

「自らの要求実現のために、それを託せる政党を応援しよう」という動きが 

 党躍進の第二の条件として、国民運動との共同の広がりという条件についてのべたいと思います。

 わが党が、各分野の国民運動の発展のために力をつくし、こんなにも新たな人々とのつながりが広がったもとでの選挙はないと思います。

 この間、共同してたたかいにとりくんできた諸団体・組織から、「自らの要求を実現するために、それを託せる政党・候補者を応援しよう」という新しい動きが起こっていることは注目されます。

官邸前抗議行動――「1人でも多くの脱原発議員を国会に送り込もう!」 

 たとえば、毎週金曜日の官邸前抗議行動にとりくんできた首都圏反原発連合は、この秋から「全原発即時廃止キャンペーン」をおこなっています。その趣旨として、こう言っています。「市民の世論である『原発ゼロ』を直ちに実行するよう政府に要求する」、「衆議院選挙を視野に入れ、『全原発即時廃止』を争点にするよう各政党および候補者にはたらきかける未曽有の大規模キャンペーンを仕掛けます!」、「各政党の原発容認議員を落選させ、1人でも多くの脱原発議員を国会に送り込もう!」

 こういう訴えをだし、すでに「脱原発あなたの一票広告プロジェクト」を始めているとのことです。

JA全中萬歳会長――「総選挙では、TPP反対の候補・政党を支援する」 

 それから、TPP(環太平洋連携協定)をめぐって新たな動きが起こっております。

 解散前日、東京でおこなわれたJA全中(全国農業協同組合中央会)主催のTPP阻止緊急全国集会で、JA全中の萬歳(ばんざい)章会長は、「総選挙では、TPP反対の候補・政党を支援します」と明言し、解散当日の緊急談話でも、それを重ねて表明しました。

 この緊急集会には、私も出席してあいさつしました。私の前にあいさつした民主党の代表は、TPP参加を鮮明にしている党ですから、ヤジが会場からおこって早々に退席しました。その次にあいさつした自民党の代表も、いま自民党がTPP参加の方向を鮮明にするなかで、ほとんど拍手がでません。その次に私の順番がまわってきましたが、党首が参加して、「みなさんとスクラムを組んでTPP断固反対を貫く」とのべたのは、日本共産党だけでありました(拍手)。私が、「総選挙では、TPP賛成・推進の政党・議員には総退場の審判を下しましょう」と訴えますと、満場の拍手をいただいたことも、ご報告しておきたいと思います。(大きな拍手)

 文字通り、農業者の願い、農協のみなさんの願いを、しっかり受け止められる政党は、日本共産党になっていると、私は思います。

「協力・共同の申し入れ」を大胆におこない、大胆に支持をよびかけよう 

 「切実な要求のためにも、日本共産党よ、勝ってほしい」。こうした声が、あらゆる分野から起こっています。

 同志のみなさん。その声を、残らずくみつくし、党躍進に結びつける活動に大胆にとりくもうではありませんか。5中総決定が提起した運動組織・団体への「協力・共同の申し入れ」を大いに発展させ、大胆に党への支持をよびかけていこうではありませんか。(拍手)

総選挙の攻勢的方針、党づくりの努力という条件――苦労をすべて生かし切ろう

 党躍進の第三の条件として、わが党が打ち出してきた今回の総選挙に向けた攻勢的方針とその実践、党づくりの努力の成果という条件についてのべます。

「比例を軸に」――全国の小選挙区候補者が新しい分野を開拓する大奮闘 

 4中総決定では、「比例を軸に」を揺るがず堅持しながら、総選挙での小選挙区の立候補について、新しい情勢のもとで「すべての選挙区で候補者擁立をめざす」という方針を打ち出しました。さらに、5中総決定では、総選挙の目標として、「650万、議席倍増」という攻勢的方針を打ち出しました。これらの方針提起は、全党と後援会に、きわめて積極的に受け止められ、歓迎され、大きな活力を引き出しています。

 今日までに、比例代表の予定候補は23人を発表し、追加の発表も予定しております。小選挙区の予定候補は、内定も含めまして295人が決まりました(拍手)。候補者擁立では日本共産党が、第1党であります(拍手)。小選挙区ではさらに数名の上積みが見込まれますが、ここまで小選挙区での候補者擁立が前進したのは、全党のこの選挙にかける意気込みを示すものだと思います。

 候補者を擁立した選挙区で、候補者が先頭に立って、新しい分野を開拓する素晴らしい奮闘が各地で生まれております。どれも素晴らしいものですが、今日は、一人の候補者を紹介したいと思います。

 福島1区の渡部チイ子候補は、5月に候補者に決定してから、自らも借り上げ住宅に暮らしながら全力で走ってきています。「毎日タスキをして出かけるとき、『このタスキには原発事故でひどい目にあった県民のみなさんの思いがこもっている』、その思いをしっかりと受け止め、何としても国会に届けよう」と決意して奮闘しています。この間、3000人以上と対話し、400回以上街頭から訴え、仮設住宅などで55回の「集い」に参加し、党勢拡大も先頭にたってすすめてきました。この奮闘が、選挙区の情勢を変え、新しい支持を広げています。

 南相馬市の旧小高町の収入役をしていた方が、演説会でこう言いました。「自分は原発推進の立場で町の収入役として仕事をしてきました。なぜこんないいものに共産党は反対するのかと批判してきました。いま自分も仮設で避難生活をするようになって、初めて、なぜ共産党が反対してきたのか身にしみて分かりました。私は、渡部チイ子さんと共産党のためになら何でもがんばりたい」。こういう決意をのべてくれました。

 元社会党町議だった方は、「もう国民の味方は共産党だけだ。がんばってほしい」という期待をのべました。自らも被災しながら、被災者の思いを国政に届けようと懸命に奮闘している報告を聞き、私も胸が熱くなる思いでありました。

 私は、勇気をもって、立候補を決断し、日夜奮闘されているすべての候補者のみなさんに、ともに最後までたたかいぬく決意を込めて、心からの連帯のあいさつを送りたいと思います。(大きな拍手)

2万人の新しい同志が、党に新たな活力をもたらしている

 党づくりという点ではどうでしょうか。

 党の自力をつけるという点では、私たちのとりくみは、率直に言ってまだ「道半ば」であります。それだけに選挙戦のなかでも、選挙戦にふさわしいやり方で、党員と「しんぶん赤旗」読者拡大のための独自の努力に力をそそぎ、何としても党勢の上げ潮をつくりだし、上げ潮のなかで総選挙をたたかいたいと思います。

 同時に、「党勢拡大大運動」を通じて、この1年間に新たに約2万人の党員を迎えて選挙戦をたたかうというのは、画期的なことであります。

 この努力が、党にどういう変化をつくりだしているのか。長野県のある地域支部に属する64歳の新入党員の同志の奮闘を紹介したいと思います。この同志は、昨年11月に入党。前回の選挙では民主党に投票したけれども、「3・11」以降の動きや消費税増税にたいする態度をみて、日本共産党が自分の考えにあっていると思い、入党しました。勤めていた製造業の職場の同僚の名簿300人を地図におとして、「しんぶん赤旗」号外を活用して訪問・対話しています。これまでに30人と対話し、良い反応の人が16人、確実に支持を約束してくれた人が8人で、日曜版読者を5人増やしました。対話してみると、日本共産党は旧ソ連や中国と同じと思っている人が少なくなく、「戦争に命がけで反対したのは日本共産党です」、「政党らしい政党は日本共産党です」と語って、党支持を獲得しています。この同志は、「入ったばかりでこんなことを言うのは悪いけれども、支部の先輩党員には、『対話にちゅうちょしている』人や、『自分のまわりに共産党のことを話せる人はいない』と言う人もいるけれど、そういうことでは支持が広がらない(笑い)。共産党にたいする誤解がまだまだたくさんあるので、もっと対話し話していこう」と、先輩党員たちを激励しているとのことであります。先輩党員もそれにこたえて、目の色が変わっているとうかがいました。

 こういう変化は、全国各地に無数に生まれているのではないでしょうか。約2万人の新しい同志とともに、また新しい同志をさらに迎えながら、ともにこの歴史的選挙戦をたたかいぬこうではありませんか。(拍手)

「綱領・古典の連続教室」――党を語る力を身につける点でも素晴らしい力に

 党の質的建設という点でも、私たちは、2中総決定にもとづいて「綱領・古典の連続教室」という大事業にとりくんできました。

 受講を申し込んだ同志は2万を超え、その後、DVDセットが6000セット普及され、支部教室や地方議員団教室がとりくまれています。

 このとりくみは、長期的な視野で綱領的・世界観的確信を党に培(つちか)ううえで、画期的意義をもつものですが、当面する選挙戦で、党を語る力を身につけるという点でも、素晴らしい力を発揮していることは間違いないと思います。

2中総以来の苦労が実るかどうか――残る25日間の奮闘にかかっている

 三つの角度から、総選挙での勝利の条件をつくってきたということを報告いたしましたが、これらは、すべて2010年の参議院選挙から深い教訓を引き出した2中総決定以来の全党の努力の成果であります。

 2中総決定では、政治論戦では、国民の新しい政治への探求にこたえ、「展望を示す」、これが何より大切であるという教訓を引き出しましたが、この間の政策提言は、すべてこの精神に立ってつくりあげられたものであります。

 2中総決定では、党の自力の問題にこそ、最大の教訓があることをつっこんで明らかにしましたが、「党勢拡大大運動」で約2万人の新たな党員を迎えたとりくみは、この精神にたった全党の努力のたまものであります。

 全党の同志のみなさん。2中総以来の全党の苦労を、すべての探求と努力を、実らせるときがやってきました。みずからがつくりあげてきた成果に自信と確信をもち、すべての支部と党員が立ち上がり、全党の力を、後援会の力を、「底の底」までくみつくせば、必ず躍進の道は開かれる。「650万、議席倍増」は実現可能です。ここに確信をもって、頑張り抜こうではありませんか。(「よし」の声、大きな拍手)

3、一日一日の奮闘が勝敗を分ける――やるべきことをやりぬいて躍進をつかみとろう

支配勢力の反共執念に絶対に負けられない――自力で風をおこして躍進を

 報告の第三の主題として、投票日まで25日、私たちが、どういう構えでたたかい、何をなすべきかについてのべます。

 冒頭に、自民党型政治が崩壊的危機に陥(おちい)り、国民に訴えるべきものが何もなくなっているということをのべました。しかし、支配勢力というのは、訴えるべきものが何もなくても、権力への執念だけはすさまじいものがあるのです。苦境にある民主党も、野田首相が「畳をかきむしってでも勝つ」とのべたように、延命に必死であり、それぞれの党が激烈な選挙戦を展開しています。

 とりわけ、支配勢力にとっては、60年間続いた支配体制の延命・存続がかかっているだけに、その力を総動員して、古い体制を脅(おびや)かす日本共産党の抑え込みにかかろうとしています。

 支配勢力は、巨大メディアを操って、一方で、破たんした「二大政党論」を取り繕い、再生産しようと必死であります。他方で、「第三極」を標榜する動きを大々的に持ち上げ、とりわけテレビは連日のようにこの動きを無批判に垂れ流し、選挙戦の真の争点、真の対決軸を隠そうと必死であります。

 反動勢力の反共の執念に負けるわけには、絶対にいきません(「そうだ」の声、拍手)。日本共産党にとっては、どんな場合でも、「風頼み」での勝利は絶対にありえないということを、肝に銘じて奮闘しようではありませんか。これは、社会の根本的変革を志す政党ならば、当然の覚悟が求められることなのであります。本気で躍進を勝ち取ろうというなら、自力で風を起こす以外に道はありません。

 同志のみなさん。ここに思いを定めて、どんな情勢が展開しようとも、自力で躍進の風を起こして、躍進への扉をこじ開けようではありませんか。(大きな拍手)

党員の心に灯をともし、革命政党の党員としての魂を燃え上がらせる政治指導を

 選挙戦の方針は、5中総決定ですでに明瞭に示されています。その全面実践をすすめることを前提にしつつ、とくに次の点を強調したいと思います。

 まず訴えたいのは、すべての党機関、支部と党員が、総選挙の勝利の条件をつかみ、燃えに燃えて立ち上がることであります。そのために、党員のみなさんの心に灯をともし、革命政党の党員としてのたたかう魂を燃え上がらせる、政治的指導と援助に精魂をつくすことを呼びかけるものであります。

5中総決定は基本中の基本の文献――全党員への徹底を絶対に中途半端にしない

 5中総決定は、そのための基本中の基本の文献であります。ここには、総選挙にむかう政治情勢をどうとらえるか、日本共産党の値打ちをどう語るか、総選挙の政治的対決の焦点は何か、そして総選挙躍進をめざす活動方針が、全面的に明らかにされています。これを読めば、誰でも党員としての情熱と勇気が呼びおこされ、国民との対話をおこなううえでの中心点も全部つかむことができます。全党のたたかいを踏まえ、全党の英知を総結集してつくりあげた決定であります。

 ところが、それを読了・徹底した党員は29・0%、討議・具体化した支部は76・3%にとどまっています。これは、率直に言って、重大な立ち遅れといわなければなりません。

 5中総決定の全党員、全支部への徹底に、最大のスピードをもってとりくもうではありませんか。これを、絶対に中途半端にしてはなりません。5中総の幹部会報告は、2時間足らずで視聴・読了できるものであり、この2時間を惜しんではなりません。残された時間は25日間あります。そのなかのたった2時間を惜しんではならない。すべての党員が5中総決定を身につけ、党員としての自覚と誇りをもってたたかう選挙戦にしていこうではありませんか。

 同時に、11月16日の常任幹部会の訴えと、この全国いっせい決起集会の報告を、全党に徹底する努力をすすめましょう。さらに、日々の「しんぶん赤旗」に掲載される記事、論説、特集、演説、発言などを使っての、生きた情勢をとらえた政治指導をおこないましょう。

自らの確信、感動、決意を、生きた言葉・自分の言葉で伝えよう

 私が、党機関の同志、地方議員の同志にとくに訴えたいのは、自らの確信、感動、決意を、生きた言葉、自分の言葉で伝える政治指導・援助をおこなうということであります。

 党機関で苦労して頑張ってこられた同志は、どの同志も、この選挙に何としても勝ちたいという強い思いを持っておられると思います。それぞれが並々ならぬ決意を持って、この政治戦にのぞみ、日々奮闘されておられると思います。この総選挙にかける、自分の思い、決意を、情熱をもって語ることが大切ではないでしょうか。

 自らが本当に心の底から確信を持っていることは、それを語れば、相手にもその確信は必ず伝わります。自らが感動をもって受け止めたことは、それを語れば、その感動が伝わっていきます。自らが熱い決意を固めるならば、それを語ることで、相手にも熱い決意が伝わっていきます。そういう姿勢にたった奮闘こそが、支部と党員のみなさんの心を動かし、党を鼓舞激励して、その力を引き出すことになると、私は確信いたします。

 そのような、文字通りの生きた政治指導、政治的援助で、全党の力をまさに「底の底」までくみつくそうではありませんか。(拍手)

常任幹部会がよびかけた二つの課題を、掛け値なしにやりぬこう

 そのうえで、常任幹部会の訴えが呼びかけた二つの課題を、掛け値なしにやりぬくこと、そのための具体的な手だてをとりきることを、訴えるものです。

全有権者対象の大量宣伝――党ポスター、号外を一気に一枚残さず

 第一は、全有権者対象の大量宣伝にとりくみ、日本共産党の勢い、日本共産党の姿が、多くの国民に伝わる活動に、予定候補者、地方議員の同志を先頭に思い切って力を入れることであります。

 ハンドマイク・宣伝カーを使った声の宣伝は、テンポが急ピッチにあがっておりますが、いまもっているハンドマイク・宣伝カーが連日総出動するという態勢を一刻も早くつくろうではありませんか。

 ポスターの張り出しでは、目抜き通りや商店街などでの新規の張り出しがすすんでおりますが、政策ポスターの張り出し率は41%であり、一刻も早く一枚残らず張り出すとともに、明日から届く党押し出しポスター――「提案し、行動する。日本共産党」も一気に張り出すことを心から訴えたいと思います。

 大好評の「しんぶん赤旗」11・12月号外の配布の到達点は312万であり、いま届けられつつある3200万の約1割程度にとどまっております。これも公示までに一枚残らず活用することを呼びかけるものです。

対話と支持拡大――臨戦態勢を確立し、担い手を広げ、爆発的に引き上げよう

 第二は、対話と支持拡大の大飛躍、大爆発をつくりだすことであります。

 5中総決定では、「解散までに1000万対話」をと呼びかけましたが、現状は、急転直下の解散という条件もありましたが、対話の累計で212万、支持拡大の累計で106万と、ようやく前進が開始されたという段階であります。

 常任幹部会の訴えでは、「1000万対話」を、遅くとも12月4日の公示日までにすべての党組織で達成し、選挙本番では青天井に対話を広げに広げることが、選挙戦の躍進にとって絶対不可欠だと提起しました。選挙戦というのは、期限が限られたたたかいです。このたたかいは、「間に合わなかった」ではすまないのです。期限を区切ってやりぬこうと決めたことは、ありとあらゆる知恵と力を発揮し、何があってもやりぬく。そうしてこそ、勝利をつかむことができます。常任幹部会の訴えの提起を、掛け値なしにやり遂げようではありませんか。

 これを爆発的に引き上げるうえで、私は、とくに二つのことを提起するものです。

 一つは、党機関、支部、グループの臨戦態勢を確立し、日々、活動の促進をはかることであります。支部のたまり場、センターの開設、臨時電話の設置、選挙専従の配置、毎日の対話と支持拡大の集約態勢など、最高の臨戦態勢をただちにとることを、心から呼びかけます。これらの臨戦態勢というのは、どの党機関、支部、グループでも、地方選挙のときには、とっていると思います。地方選挙のときと同じような、さらにそれ以上の最高の臨戦態勢をただちにつくりあげ、この歴史的政治戦を悔いなくたたかいぬこうではありませんか。

 いま一つは、日々、選挙戦の担い手を広げ、後援会員、支持者とともにたたかう選挙にしていくことであります。360万の後援会員、130万の「しんぶん赤旗」読者、地方選挙で支持してくださった方々、国民運動で結びついた人々、あらゆるつながり・結びつきをいかして、選挙での協力を思い切って訴えようではありませんか。「しんぶん赤旗」号外と対話・支持カードなど、必要な選挙資材を渡して、ともに選挙戦をたたかうことをよびかけようではありませんか。末広がりに担い手を広げに広げて、選挙戦の運動量が末広がりに発展するようなたたかいにできるかどうかに、選挙戦の勝敗がかかっているということを銘記して、奮闘しようではありませんか。

新しい政治とは何かを真剣に見定めようとしている有権者に、声を届け切ろう

 私自身がこの間、街頭や屋内で訴えた実感でも、そして、全党がとりくんでいる宣伝・対話と支持拡大の報告を見ても、今回の選挙では、多くの有権者が迷っています。同時に、これまでの自らの政治的体験もふまえ、新しい政治とは何かを、真剣に、事実を通して見定めようとしています。“真剣に迷っている”広大な有権者に、日本共産党の声を届け切ろうではありませんか。

 同志のみなさん。今日の全国いっせい決起集会を跳躍台にして、大量宣伝、対話と支持拡大の爆発的な発展をただちに起こし、日本共産党躍進の流れを公示日までに必ずつくりだし、選挙本番のたたかいで躍進を確実なものとするたたかいに発展させようではありませんか。頑張り抜きましょう。(大きな拍手)

4、日本の命運のかかった総選挙――党員人生をかけ、悔いないたたかいを

 親愛な全党の同志のみなさん。

 この総選挙は、文字通り日本の命運がかかった政治戦となっています。そこで有権者の審判を受ける課題も、消費税・社会保障と日本経済、原発、TPP、米軍基地、震災復興など、どれ一つをとっても、日本の進路、国民の暮らし、平和と民主主義のかかった大問題であります。この歴史的選挙で、日本共産党が躍進を勝ち取ることは、日本国民への責任であり、歴史への責任であります。

 この選挙に「勝ちたい」という思いを持っていない同志は、一人もおられないと思います。「比例を軸に」、「全国は一つ」で、すべての党員の心を一つに集め、力を一つに集めれば、必ず躍進を勝ち取ることができます。

 すべての同志のみなさんに訴えます。すべての日本共産党員が、これまで党員として苦労して積み上げてこられた党員人生のすべてをかけて、この歴史的政治戦に総決起し、必ず躍進をつかみとろうではありませんか。(大きな拍手)

 私自身も、党の責任者として、全党の先頭に立って、自分の持てるありとあらゆる力をすべて発揮して、頑張り抜く決意を申し上げたいと思います。

 私は、今年で、書記局長に選任されてから22年、委員長に選任されてから12年になります。国政選挙では、勝った選挙も負けた選挙もありますが、勝った選挙からも負けた選挙からも、一つ一つ教訓を引き出して、自分自身の心に刻みつけてきたつもりであります。

 それらの教訓もすべて生かし、私自身も党員人生をかけて、自分の持てるすべての力を出し切り、躍進の先頭に立って奮闘する決意を重ねて申し上げて、報告といたします。ともに、頑張りましょう。(長く続く大きな拍手)


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