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2012年11月1日(木)

全国463人新たに提訴

B型肝炎 札幌では原告1000人超

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 B型肝炎ウイルスの感染被害者が、原因となった集団予防接種の注射器使い回しを放置した国に損害賠償を求める裁判で31日、全国11地裁で463人(被害者数413人)が新たに国との個別和解をするために提訴しました。

 全国弁護団によると、これで全国B型肝炎訴訟の提訴は16地裁で、遺族も含めた原告6764人(被害者数6215人)となりました。このうち国との和解を終えたのは、15地裁の原告1022人(被害者数943人)の15・10%です。

 札幌地裁では、未発症の感染者(キャリアー)21人、慢性肝炎23人、軽度肝硬変5人、重度肝硬変1人、肝がん10人、死亡2人の被害者合計62人、遺族も含めた原告数で66人が提訴、請求額は合計9億3236万円です。

 札幌地裁に提訴した原告数はこれで1036人(被害者数1001人)となりましたが、個別和解数は原告数167人(被害者数157人)で16・11%にとどまっています。

 この日、札幌地裁に提訴した重度肝硬変の男性(70)=道央圏在住=は「生体肝移植を受けるため退職しましたが、収入が減り経済的に大変です。提出を求められている資料には、当時実施されていない検査項目も含まれています。被害者の立場を理解して、公正な判断を願います」とコメントしました。

 全国B型肝炎訴訟の佐藤哲之弁護団長は提訴後の記者会見で「重篤な人もいるのだからもっと早く処理してほしい」と話しました。


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