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2012年10月28日(日)

シリア戦闘

停戦初日に146人死亡

早くも崩壊状態

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 【カイロ=小泉大介】シリア内戦の打開を目指してブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表が提案し、アサド政権も同意した犠牲祭期間中(26日から4日間)の停戦が早くも崩壊状態に陥りました。初日の26日も各地で戦闘が発生し、多数が死傷した模様で、同国情勢の深刻さがあらためて浮き彫りとなりました。

 現地からの報道によると、26日に戦闘が発生したのは、首都ダマスカスとその近郊、中部ホムス、北部アレッポ、南部ダラーなど各地に及びました。英国に拠点を置く「シリア人権監視団」は、この日だけで死者は民間人53人を含む146人に達したとし、いくつかの地域で停戦は「崩壊した」とコメントしました。

 一時停戦違反については政府軍と反政府勢力双方が相手側の責任を主張。政府軍が26日、「武装テロ集団が軍施設を攻撃した。これは停戦違反だ」といえば、反政府武装組織「自由シリア軍」司令官は同日、「政府軍は停戦を尊重せず、砲撃を行った。裏切り者だ」と表明しました。

 政府軍は25日に一時停戦を行うと発表しましたが、その際も、「武装テロ勢力が民間人や政府軍に攻撃をしかけてきた場合には反撃する権利を保持する」との条件を示し、「テロ」を口実に軍事攻撃を継続する余地を残していました。

 一方、反政府側も、イスラム過激組織「ヌスラ戦線」は当初から停戦を拒否し、26日にダマスカスで発生し、5人が死亡、30人が負傷した自動車爆弾攻撃で犯行声明を発しました。


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